屋根錺　金井幸作　ー平成元年度制作「伝統に生きる」ー

区指定無形文化財保持者の方々の技術の記録・保存のために制作した荒川区伝統工芸技術記録映像「伝統に生きる」をご覧いただけるページです。各区立図書館でDVD等の貸出も行っています。

映像紹介

プロフィール等

金井さんは、明治44年（1911年）生まれ。大正14年（1925年）、14歳のとき、熊谷の大島音七氏に弟子入りした。昭和7年（1932年）、屋根錺職人として上京。戦後、東日暮里に移った。屋根錺の技術は、焼屯（しょうとん）を繰り返し銅板をやわらかくして、タガネで打ち出し模様を立体的に浮かび上がらせて鬼板などを製作する。区内では日暮里の諏方神社や養福寺、南千住の素盞雄神社、千葉県松戸市の本土寺（通称あじさい寺）、江戸川区の安楽寺など、様々な寺社の屋根を手がけた。「若い人を育てたい。自分の子の技を引き継ぐ人が出てほしい」と願いつつ、東京都板金高等職業訓練校で後継者の育成につとめた。
昭和62年度、区指定無形文化財保持者に認定。