桐たんす　町田金三郎　ー平成15年度制作「伝統に生きる」ー

区指定無形文化財保持者の方々の技術の記録・保存のために制作した荒川区伝統工芸技術記録映像「伝統に生きる」をご覧いただけるページです。各区立図書館でDVD等の貸出も行っています。

映像紹介

プロフィール等

町田さんの父・町田昇吉氏は、尋常小学校卒業後、静岡県清水市(現、静岡市)で義兄の前田氏より技術を修得した。大正5年（1916年）頃に台東区下谷で開業し、大正12年の震災後、下谷が区画整理となったために東尾久に転居した。
町田さんは、昭和7年（1932年）、昇吉氏の三男として生れた。東京大空襲後、青森県へ疎開し、昭和21年に清水市に転居。昭和22年に東尾久に戻り、父のもとで修業をはじめた。町田さんは、桐材から柾目板（幅の狭い板をはぎ合わせて作った幅の広い板）を作り、桐たんすに組み上げる。桐たんすの技術は、ホゾを組む指物の技術を引く。その中で桐たんすの木地部分を手がけ、和ダンス、洋ダンス、整理ダンスなどを作ってきた。
平成14年度、区指定無形文化財保持者に認定。