釣箱　関根孝一郎　ー平成4年度制作「伝統に生きる」ー

区指定無形文化財保持者の方々の技術の記録・保存のために制作した荒川区伝統工芸技術記録映像「伝統に生きる」をご覧いただけるページです。各区立図書館でDVD等の貸出も行っています。

映像紹介

プロフィール等

関根さんの父・関根孝次郎氏(初代箱孝)は、浅草田町の箱屋で修業した。
関根さんは大正10年（1921年）生まれ。昭和13年（1938年）、小学校卒業と同時に父に師事、親譲りのきめ細やかな技術を身につけ、この道一筋に50余年（撮影当時）。二代目箱孝を名乗った。釣箱は指物と同様の技術で、関根さんは釣具専門に手がけていた。北海檜とよばれる木材で、フナ箱、タナゴ箱、餌箱などを注文により製作した。カーボンロッドの釣竿、強化プラスチック製の釣箱、アイスボックスなど、釣具もずい分様変わりをしたが、東京でただ一人、細部にこだわる釣箱の伝統の技を伝えてきた関根さんの技が堪能できる貴重な映像となっている。
平成3年度、区指定無形文化財保持者に認定。