のれん染　片山一雄　ー平成5年度制作「伝統に生きる」ー

区指定無形文化財保持者の方々の技術の記録・保存のために制作した荒川区伝統工芸技術記録映像「伝統に生きる」をご覧いただけるページです。各区立図書館でDVD等の貸出も行っています。

映像紹介

プロフィール等

片山さんの父・片山春雄氏（元区登録無形文化財保持者）は、12歳で向島の「型秀」で型彫りの職人として修業に入った後、大正9年（1920年）に南千住で染物を始めた。
片山さんは大正10年生まれ。小学校の時から、父の染色業を手伝い始めた。父の技を受け継ぐべく、復員後の昭和23年（1948年）から正式にこの道に入った。かつては神社の祭礼用の幟（のぼり）や幕などを主として製作していたが、直接注文によるのれんの製作が中心になった。型彫りから染めまでの一貫した作業をこなせる職人であった。
平成4年度、区指定無形文化財保持者に認定。
現在は子息の片山昭さんが三代目を継ぎ、後継者を育成しながらその技を伝えている。