トップページ > 文化・芸術 > 伝統工芸技術 > 荒川区伝統工芸技術記録映像「伝統に生きるーあらかわの伝統工芸技術ー」 > 鋳造 菓子満 ー平成21年度制作「伝統に生きる」ー
更新日:2023年9月12日
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区指定無形文化財保持者の方々の技術の記録・保存のために制作した荒川区伝統工芸技術記録映像「伝統に生きる」をご覧いただけるページです。各区立図書館でDVD等の貸出も行っています。
この映像は、映文連アワード2010でソーシャルコミュニケーション部門の部門優秀作品に入賞しました。
菓子満(かしみつる)さん
鋳造(ちゅうぞう)
「橋本左内座像」
※この作品は荒川ふるさと文化館の野外展示で見ることができます。
30分
菓子さんは昭和12年(1937)生まれ。父・菓子十平氏は、浅草の大賀房次郎(西村和泉守派)に師事し、美術鋳金の技術を修得した。菓子さんは、高校3年生の頃から本格的に父について修業を始めた。その後、東京藝術大学入学と同時に父が逝去。昭和37年、同大学鋳金部専攻科を修了後、父が遺した菓子美術金研究所を再興した。日本古来の伝統的な技法である真土(まね)型鋳造法で、美術工芸品や彫刻などを鋳造し、鋳型作りから仕上げまでを一貫して行う。自作のみならず、著名な作家の作品も手がける。作例として、堂崎天主堂(長崎県)の「マルマン・ぺルー像」、東京藝術大学大学美術館の「山尾庸三像」(彫刻・ラクーザ・ビンチェンツォ)、「トレドの羊飼い」(彫刻・淀井敏夫、荒川ふるさと文化館所蔵)、修復作品には、坂本龍馬像(高知市)、中岡慎太郎像(室戸市)などがあり、全国で見ることができる。現在、日本鋳金家協会顧問、荒川区顧問を務める。
平成20年度、区指定無形文化財保持者に認定。
平成23年度、卓越した技能者(現代の名工)の表彰受賞。
平成28年、黄綬褒章受章。
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