トップページ > 文化・芸術 > 伝統工芸技術 > 荒川区伝統工芸技術記録映像「伝統に生きるーあらかわの伝統工芸技術ー」 > 菓子木型 伊藤長壽 ー平成16年度制作「伝統に生きる」ー
更新日:2023年9月12日
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区指定無形文化財保持者の方々の技術の記録・保存のために制作した荒川区伝統工芸技術記録映像「伝統に生きる」をご覧いただけるページです。各区立図書館でDVD等の貸出も行っています。
伊藤長壽(いとうちょうじゅ)さん
号 二代目型蝶(かたちょう)
【故人】
菓子木型(かしきがた)
「八寸ハネ鯛・ノベ鯛」
25分
伊藤さんは昭和11年(1936年)生まれ。昭和26年、15歳で上京し、上野車坂の配野長左衛門(初代型蝶)氏に師事する。14番目の弟子として修業を始め、親方の配野氏のもとに住み込み、菓子木型づくりにあたった。昭和49年、荒川区南千住に移り住む。昭和53年に先代が亡くなり、二代目型蝶を襲名し独立。他の弟子はみな廃業した。
菓子木型(かしきがた)とは、和菓子を成型する際に使う道具で、江戸時代に専門の菓子木型を製作する職人が現れたといわれる。菓子木型には、おもに一枚板(只型)と二枚合わせの木型があり、厚みのある菓子を作るときには、二つが対になった二枚合わせの木型を使う。伊藤さんは、鑿(のみ)を使って花や動物などの様々な図案をリズミカルに彫っていく。材料には本桜材を使い、和菓子の月餅(げっぺい)・落雅(らくがん)・羊生(ようなま)などの木型を彫る。完成した作品は緻密な作りで、想定した菓子の重さピッタリにできあがる。道具としての使いやすさは勿論たが、見た目にも美しい作品である。
平成15年度、区指定無形文化財保持者に認定。
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