更新日:2021年3月23日

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金工の職人

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地域

名前 業種 登録・指定
荒川 長澤武久/利久 鍛金 登録/登録
町屋 菅原悦夫 鍛金 登録・指定
日暮里 福士豊二 鍛金 登録
日暮里 桶谷輝明 鍛金 登録・指定
日暮里 田村尚子 彫金  
尾久 大江隆之 鋳造 登録
日暮里 菓子満 鋳造 登録・指定
日暮里 松本隆一/育祥 鋳金 登録/ー
南千住 石塚昭一郎 裁鋏 登録・指定
町屋 田中清介 金切鋏 登録・指定
南千住 畠山弘 七宝 登録

鍛金

銅・銀等の金属板を木槌・金槌で叩き、伸ばし、絞るなどの加工をして、器や装飾品などを作る技術。
弥生時代に伝来し、古代には馬具、装身具、仏具などに用いられた。江戸時代、大名の銀器を手掛ける「銀師(しろがねし)」が活躍。近代には西欧諸国に花器等を輸出。現在、茶器、食器、装飾品を製造している。

長澤武久(ながさわたけひさ)・利久(としひさ)

父・武久さんは、都立工芸高校金工科を卒業後、京都生まれの鍛金師である父・長澤金次郎氏(元荒川区指定無形文化財保持者)の下で仕事の手伝いを始めた。
平成7年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
平成10年度、通産省認定伝統工芸士として認定。

利久さんは、祖父、父に続く三代目。高校卒業後、2年ほど別の仕事に就き、その後、祖父、父の下で修業を始め、技術を修得した。
茶器類(急須・やかん・茶筒など)や菓子皿、酒器などを作る。1枚の地金から製造する技術を保持しているが、急須は数多く生産するため、一部工程を下職に発注し製造している。茶こぼれしない注ぎ口の微妙な角度など、繊細な工夫を施す。そのほか、製品の修理も行う。
平成30年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

長澤さん

※注釈 外部リンク先における作品購入等に関しては、ご自身の責任で行ってください。

 

長澤さん作品
  • (左側)銅製急須丸形(大)上手付梨地  30,000円
  • (中央)銅製急須丸形(中)つち目    13,500円
  • (右側)銅製タル型(大)タテゴザ目   13,500円

 

菅原悦夫(すがわらえつお)【号 友夫(ともお)】

菅原さんは岩手県で生まれ、18歳の時に上京して小川友衛氏に師事して技術を修得した。北千住の神永製作所に勤めた後に、独立して現在に至る。急須や水滴をはじめ、洋食器などの実用品を製作している。
平成7年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
平成28年度、荒川区指定無形文化財保持者に認定。

菅原さん

   菅原さん作品

  • 銅地流銀打込 花瓶  非売品

福士豊二(ふくしとよじ)

昭和19年生まれ(東日暮里四丁目26番10号)
福士さんは、青森県で生まれ、昭和34年(1959年)、15歳の時に上京し、鍛金職人の叔父・奈良勇蔵氏のもとで修行して技術を修得した。平成5年からは、奥山峰石氏(重要無形文化財保持者)のもとで打込象嵌等の技術を学んだ。銀板を打ち出して成形し、打込象嵌の技法を用いて、デザイン性の高い飾り扇や花器や酒器などをはじめ、耳かきやお箸などの日常生活に直結したものまで製作する。

  • 平成11年度 通産省認定伝統工芸士に認定。
  • 平成24年度 荒川区登録無形文化財保持者に認定。
  • 平成27年度 東京都伝統工芸士に認定。
福士さん
  • 所在地 荒川区東日暮里4-26-10
  • 時間 午前8時~午後6時(定休日:日曜日・祝日) 
  • 電話 03-3806-8570
  • ファクス 03-3806-8570

 

 

福士さん作品
  • 純銀製 飾り扇子(八寸) 126,000円

 

桶谷輝明(おけたにてるあき)【号 靖山(せいざん)】

昭和36年から、父・清作氏(元荒川区指定無形文化財保持者)の下で修行を積んだ。その技法は平田禅之丞(1772安永元年没)を祖とする平田派の流れをくむ。金属の中でも銀を素材として扱い、和食器(急須、茶筒、ぐい飲み、菓子入れなど)やオリジナルデザインの装身具(指輪、ブローチ、ペンダントヘッドなど)を製作する。
平成12年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
平成30年度、荒川区指定無形文化財保持者に認定。
令和元年度、東京都優秀技能者(東京マイスター)に認定。

桶谷さん
  • 所在地 荒川区西日暮里1-12-21 桶谷工芸
  • 時間 不定期(不定休)
  • 電話 03-3806-3253
  • ファクス 03-3806-3253
  • 紹介動画 伝統に生きる(東京都広報コンクール奨励賞受賞作)

 

 

桶谷さん作品
  • (手前)銀製スカシペンダント 価格問合せ
  • (左側)銀製ループタイ(ひょうたん) 価格問合せ
  • (右側)銀製ペンダント(ユリの花) 価格問合せ

 

 

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彫金(ちょうきん)

鏨(たがね)で金、銀、銅等に文様を彫ったり、透かしたり、他の金属をはめたりする技術。古墳時代に伝播。装身具、武具、祭祀具などに広く用いられてきた。毛彫り、透彫り、高肉彫り、魚々子(ななこ)、象嵌(ぞうがん)などに大別される。江戸時代、刀剣の小柄(こつか)・笄(こうがい)・目貫(めぬき)の三所物(みところもの)などの精密な技術が完成。近代に、西欧向けの花瓶などの装飾技法として花開き、現在は、ジュエリーにも技法が活かされている。

田村尚子(たむらなおこ)【号 北東尚呼(あいなおこ)】

高岡短期大学で彫金を学ぶかたわら、高岡銅器の職人である北光生氏(現代の名工)、佐野宏行氏(伝統工芸士)からも教えを受けた。その後、上京して東京藝術大学大学院に進学して、彫金を専攻。終了後に江戸の金工柳川派の桂盛仁(重要無形文化財保持者)に師事した。
アクセサリー類を主に製作する。

田村尚子さん
  • 所在地 荒川区西日暮里1-61-16 尚呼
  • 時間 午前10時30分~午後6時(不定休)
  • 電話 03-6806-8131
  • ファクス 03-6806-8131
  • ホームページ等 http://www.metalhearts.net/(株式会社メタルハーツ)

 

田村さんの作品
  • 木目金ご結婚指輪(ペア) 150,000円 

 

鋳造・鋳金

鋳型を作り、高温で溶解させた金属を鋳型に注ぎ込み、目的の形に固める技術。鋳金は、金属工芸としての名称で、主に砂型とよばれる鋳型を使って製造する。
弥生時代に朝鮮半島から石型を用いた銅鐸、銅剣等の青銅器の武具製造が伝わったという。また、飛鳥時代に仏教伝来とともに真土(まね)という粘土製の型を使用する新鋳造技術が伝わり、世界最大の鋳造品、東大寺の大仏を製造するに至った。中世以降、鋳物師(いもじ)により広まり受け継がれてきた。近世の江戸城下においては、椎名伊予守、西村和泉守などの鋳物師が活躍した。

菓子満(かしみつる)【鋳造】

菓子さんの父・十平氏は台東区浅草の大賀房次郎氏に師事して技術を修得した。菓子さんは昭和35年に東京芸術大学を卒業、さらに専攻科に進学し、修了後父の跡を継いだ。
主に、真土型(荒木田土と青砂を半々に混ぜたもの)を用いて、美術工芸品や彫刻などの鋳造を行っている。鋳型に湯(金属を溶かしたもの)を流し込むまでの準備に何カ月も費やすといい、鋳型づくりの段階で出来上がりが大きく左右されるという。
もともと屋外などに大型鋳造を手掛けていたが、現在では家庭で飾ることのできる小型作品を製作している。
昭和63年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
平成20年度、荒川区指定無形文化財保持者に認定。
平成23年度、卓越した技能者(現代の名工)の表彰受賞。
平成28年、黄綬褒章受章。

菓子さん
  • 所在地 荒川区西日暮里6-36-3
  • 時間 午前8時~午後5時
  • 電話・ファクス 03-3893-6292
  • 紹介動画 伝統に生きる            
菓子さんの作品
  • 一輪挿し シンデレラ 80,000円

 

 

 

大江隆之【鋳造】

大江さんは、曽祖父の代から続く鋳造職人の4代目。高校卒業後、大学に通いながら昭和50年から、父・源一郎氏(故人、元区登録無形文化財保持者)に付いて修業をはじめ、技術を修得した。
主に神輿製作職人からの依頼を請けて、神輿の屋根にそびえる鳳凰や蕨手などの神輿の飾り金具を中心に鋳造を行う。素盞雄神社の本社神輿の飾り金具も大江さんが手がけたものである。
平成20年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

 大江さん 

 

 

  • 所在地 西尾久4-30-6
  • 電話・ファクス  3894-6312 

一般個人からの注文は受け付けておりません

 

 大江さん 大鳥

神輿の飾り金具

(左から)

  • 大鳥
  • 小鳥
  • 台輪飾り

松本隆一(まつもとりゅういち)・育祥(あきよし)【鋳金】

鋳金とは、鋳型を作り、金属を溶解させ、それを鋳型に流し込み、仕上げ処理まで行う技術をいう。
松本家は現在、親子二代で鋳金所を営なみ、花器や装飾品などを製作している。

松本父

隆一さん

多摩美術大学を卒業したあと、一時期会社勤めをしていたが、昭和50年に、堀川次男氏(元荒川区指定無形文化財保持者)に師事し、鋳造についての技術を学んだ。同時に仕上げ処理の部分について、渡辺正氏(紫綬褒章・勲四等)に学び修業をつんだ。
平成12年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

松本(子)

育祥さん

大学でグラフィックデザインを学んだが、「形」のあるものを作りたいと思い、平成22年4月から平成25年3月まで、荒川の匠育成事業を活用し、父・隆一氏(区登録無形文化財保持者)のもとで修業を積んだ。
修了後、父と同じ工房で製作に励んでいる。

  松本さん作品(R2ギャラリー)
  • 所在地  荒川区西日暮里6-43-8 有限会社 堀川鋳金所
  • 時間 午前9時~午後6時(定休日:日曜日・祝日)
  • 電話 03-3893-1442
  • ファクス 03-3893-1442
  • ホームページ http://www7b.biglobe.ne.jp/~horikawaimoji/index.html
    ※下記以外の作品もご覧いただけます
  育祥さん作品「梵花」
  • (上)隆一さんの作品 
     朧銀(おぼろぎん)花器「花蓮」  1,100,000円
  • (下)育祥さんの作品
     紫銅花器「焚花」 価格問合せ
      平成28年第45回伝統工芸日本金工展文部科学大臣賞受賞作品

隆一さんの作品は、令和3年4月7日まであらかわ伝統工芸ギャラリーでご覧いただけます(掲載品以外にも展示されています)。

裁鋏(たちばさみ)

当初、裁鋏(ラシャ切鋏)は、明治の文明開化で洋服とともに輸入されたが、その後日本の職人によって作りあげたものである。特に刃の部分の裏側に鋼をはりあわせる技法は、刀鍛冶の伝統的技法(火造り技法)が生かされている。
明治の廃刀令で刀鍛冶が着鋼法などの作刀技術を用い創作したといわれる。明治10年頃製造開始、百余年を超えて作られてきた。

石塚昭一郎(いしづかしょういちろう)【号 長太郎(ちょうたろう)】

石塚さんは、裁鋏の始祖、吉田弥十郎(銘:弥吉)の直弟子・石塚長太郎の孫で、3代目を継いでいる。
銘は長太郎(ちょうたろう)。プロのテーラー仕様のラシャ切狭を総火造りの技で製作する。
昭和60年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
平成12年度、荒川区指定無形文化財保持者に認定。

 石塚さん

 

 

 石塚さん作品
  • 総火造 九寸五分 三代目長太郎  300,000円

※現在新しい作品の製作、販売はしておりません。

 

金切鋏(かなきりばさみ)

刀鍛冶の火づくり技法で、金属板の切断専用の鋏を製作する技術。明治の廃刀令により刀鍛冶らが鋏を作るようになり、トタン材の普及とともに急速に需要が高まった。時代の需要に応じながら現代に伝承されている。
金切鋏は、刃の曲げ具合によって区分けされ、直刃・柳刃・エグリ刃などの種類がある。さらにそれぞれ、厚切り・薄切りがあり、寸法の違いを加えると数十種にわたる。

田中清介(たなかせいすけ)

昭和16年生まれ(町屋三丁目25番7号)
田中さんの父・茂吉氏は、金切鋏の祖・安藤入道盛房の系譜を引く足立区千住「盛久」で修業し、昭和26年から現在地で開業した。田中さんは、昭和32年からその父について修業し、技術を修得。
金工の職人の必需品である金切鋏を総火造りの技で製作する。
平成3年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
同21年度、荒川区指定無形文化財保持者に認定。

田中清介さん
  • 所在地 荒川区町屋3-25-7 有限会社茂盛光製作所
  • 時間 午前9時~午後5時(定休日:土曜日・日曜日・祝日)
  • 電話 03-3895-2041
  • ファクス 03-3895-9620
  • 紹介映像 伝統に生きる

 

田中さん作品
  • ステン用300ミリ 直刃  15,000円

 

 

七宝(しっぽう)

金属製の素地の上にガラス質の釉薬をのせ高温で焼いて彩飾する技術。江戸時代に平田彦四郎が朝鮮半島から渡来した技術を学び、刀の装飾品製作に用いられたが、明治時代の廃刀令を機に、刀から勲章、徽章の飾り製作へと転換していった。今はアクセサリーにその技法が伝承されている。

畠山弘(はたけやまひろし)

畠山さんは、南千住に生まれ、父、吉雄氏の下で22歳より修業して技術を修得。28歳の時、父の後を引き継いで二代目となる。分業制の七宝づくりのうち、デザイン(原案)の考案、盛り込み、仕上げを中心に行う。
現在は、オリジナル作品としてブローチやペンダントなどのアクセサリーを中心に手がけている。
平成22年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

畠山さん
  • 所在地 荒川区南千住5-43-4 畠山七宝製作所
  • 時間 午前9時~午後6時30分(定休日:日曜日・祝日)
  • 電話 03-3801-4844
  • ファクス 03-3801-5296
  • ホームページ https://www.tokyo-shippou.com/
    ※オンラインでの購入も可能です

下記に掲載している作品は、令和3年4月8日まであらかわ伝統工芸ギャラリーでご覧いただけます。

七宝(R2ギャラリー)
  • (上左)ペンダント「クレマチスのボレロ」 11,000円
  • (上中)ペンダント「花紋 桔梗」 17,600円
  • (上左)ブローチ「睨み鳳凰」 26,400円
  • (下左)スターリングシャイン ペンダント 8,800円
  • (下右)指輪「PRECIOUS CWOUN RING」 39,600円

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お問い合わせ

地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館

〒116-0003荒川区南千住六丁目63番1号

電話番号:03-3807-9234

ファクス:03-3803-7744

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