トップページ > 文化・芸術 > 伝統工芸技術 > 提灯文字 前森宏之(まえもり ひろゆき)

更新日:2022年3月16日

ここから本文です。

提灯文字 前森宏之(まえもり ひろゆき)

提灯文字(ちょうちんもじ)の技術

提灯に文字をかく技術。提灯屋は17世紀半ば頃から見られ、「近世職人尽絵詞(きんせいしょくにんづくしえことば)」(文化2年〈1805〉)や「宝船桂帆柱(たからぶねかつらのほばしら)」(文政10年〈1827〉)などに、職人が提灯に文字を書いている様子が描かれている。また、提灯屋のなぞり書きの筆法、双鈎・籠字の技法もこの頃に登場している。
江戸時代、携行用の照明具として広く使用され、文字や家紋・神紋を描き入れて婚礼や葬儀などの儀礼、祭礼、また店舗用の看板としても用いられていた。今日も、祭礼・葬儀などの儀礼に留まらず、商店の看板等にも利用されている。

職人のプロフィール

前森さんは祖父・重左衛門氏が開いた前森商店の3代目。荒川六丁目の商店兼工房で、地元だけでなく、問屋を通して地方の祭礼や神社仏閣、商店の看板用の提灯製作も行っている。
昭和60年から父・英世さん(故人、元荒川区指定無形文化財保持者)に師事し、技術を修得した。平成28年8月、父の逝去後、跡を継いだ。
また、寄席文字を橘右橘氏(中村泰士氏、区登録無形文化財保持者)、勘亭流文字を二代目荒井三禮氏(上野庄吉氏、個人、元区指定無形文化財保持者)に学ぶなど、様々な文字の技の修得にも努めている。
また、ブンマワシなどの用具の作り方、使い方などの指導を村田修一氏(区登録無形文化財保持者)から受けるなど、区内のさまざまな職人たちに指導を仰ぎながら、技術の向上に努めている。

まえもりさん
  • 所在地 荒川区荒川6-28-7 提灯屋まえもり
  • 時間 午前9時~午後7時(不定休)
  • 電話・ファクス 03-3892-0283

 

 

 

 まえもりさんさくひん

(左から)

  • 弓張提灯 11,000円~
  • ミニ5号提灯 3,300円~
  • ミニ3号提灯 3,300円~

こちらの記事も読まれています

お問い合わせ

地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館

〒116-0003荒川区南千住六丁目63番1号

電話番号:03-3807-9234

ファクス:03-3803-7744

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?