トップページ > 文化・芸術 > 伝統工芸技術 > 諸工芸の職人(つまみかんざし、象牙挽物・細工、三味線、扇子、金箔押、表具、べっ甲細工、印章小箱)

更新日:2021年7月7日

ここから本文です。

諸工芸の職人(つまみかんざし、象牙挽物・細工、三味線、扇子、金箔押、表具、べっ甲細工、印章小箱)

表の中の見たい方をクリックしてください。

地域

名前 業種 登録・指定
南千住 戸村絹代

つまみかんざし

登録・指定
町屋 石田一郎 つまみかんざし 登録・指定
南千住 梶田秀樹 牙挽物・細工 登録
東尾久 加藤金治 三味線 登録
荒川 深津佳子 扇子 登録
東尾久 竹澤光雄 金箔押 登録
東尾久 田尻和久 表具 登録
東尾久 森田孝雄 べっ甲細工 -
西尾久 堀田義久 印章小箱 登録

つまみかんざし

羽二重(はぶたえ)と呼ばれる絹の生地を裁断しピンセットでつまみ、花や鳥などを形作り、簪(かんざし)を作る技術。
江戸時代後期に、型抜きの布で作った花びらかんざしが上方から江戸に伝わり、縮緬(ちりめん)や羽二重のつまみ細工を用いた造花のつまみかんざしを製作する技法へと発展したという。
現在は、その技法を生かして根付、ブローチ等の製作も行っている。

戸村絹代(とむらきぬよ)

戸村さんは母・ひで氏(元荒川区指定無形文化財保持者)のもとで修業して技術を修得し、先代の後を受け継いでいる。
羽二重の様々なつまみ方の技法について、実用新案登録・意匠登録を取得した先代の技術を忠実に受け継ぎつつ、伝統的な松竹梅や鶴のかんざしはもちろん、アジサイやアサガオなど、つまみの技法を生かした新たな種類の花を題材にした製品作りにも取り組む。
平成9年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
平成27年度、荒川区指定無形文化財保持者に認定。

戸村さん
  • 所在地 荒川区南千住1-43-6 戸村商店
  • 時間 不定期(不定休)
  • 電話・ファクス 03-3801-4842
  • 紹介映像 伝統に生きる 

 

戸村さん作品(ブランド掲載品)

  • (上)つまみかんざし アサガオ  価格問合せ
  • (下左)つまみかんざし ガクアジサイ 価格問合せ
  • (下右)つまみかんざし キク 価格問合せ

 

 

石田一郎(いしだいちろう)

石田さんは父・利重氏(元荒川区指定無形文化財保持者)のもとで修業して技術を修得し、先代の後を受け継いでいる。生地を重ねて微妙な色合いを出したり、流行を取り入れて現代的なアレンジを加えるなど、新たなデザインを考案して、多彩なつまみかんざしを製作している。
平成8年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
令和元年度、荒川区指定無形文化財保持者に認定。
令和2年度、東京都優秀技能者知事賞受賞。

  石田さん
  • 所在地 荒川区町屋4-24-17 有限会社 石利商店
  • 時間 午前9時~午後4時(定休日:土曜日・日曜日)
  • 電話 03-3895-1878
  • ファクス 03-3892-2073
  • 紹介映像 ただいま制作中!令和3年3月下旬以降に配信予定

 

 つまみかんざし(石田さん)

(上)

  • つまみかんざし(七五三用) 19,800円

 

(下左から)

  • ブローチ(スカーフ留め)  1,100円
  • つまみかんざし(成人式用) 7,700円

 

象牙挽物・細工(ぞうげひきもの・さいく)

象牙挽物は、ろくろで原型づくりを行う技術、象牙細工は、彫りから仕上げまでを行う技術。
古くは奈良時代、正倉院御物の工芸品の素材として使われている。安土桃山時代には茶道具にもみられる。その後、江戸時代に入ると、根付、印籠、櫛、簪などが作られ、一般の需要が増え普及し、専門の職人が登場した。明治時代には、象牙細工は輸出工芸品として評価されている。1989年、ワシントン条約締約国会議で象牙の輸出入は禁止となり、素材そのものが希少になっていて、技術を伝承する機会、職人が減少している。
本来、原型作りの挽物・彫り・仕上げ細工の分業制が原則だが、区内では、一貫した製造技術により、装飾品・茶道具・印鑑などを製造している。

梶田秀樹(かじたひでき)

梶田さんは、学校卒業後、グラフィックデザイナーとして仕事をするかたわら象牙細工も手がけていたが、昭和56年頃より本格的に取りかかるようになった。父・金次郎氏から、木取りと下地の原型作りを学んだ他、独自に修業を積み、彫り、仕上げの技術を修得した。象牙でアクセサリー、茶道具、印鑑などを製作している。
象牙細工は挽物、彫り、仕上げは分業で行うことが多いなか、梶田さんは全工程を一貫して一人で行うことができる。
平成17年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

梶田さん
象牙(ブランド掲載品)
  • ボールペン 380,000円~
  • プロメリアイヤリング 32,000円~
  • インロウ型根付 12,000円~
  • 両面ハートイヤリング 14,000円~
  • カメオブローチ 260,000円~
  • ひも付きネックレス 38,000円~

 

ページの先頭へ戻る

三味線(しゃみせん)

永禄年間に琉球から蛇皮線が伝えられたのが始まりという。その後、蛇皮から猫皮・犬皮に替わり、演奏にばちを用いるようになる。江戸時代に、歌舞伎・人形浄瑠璃等の芸能の流行とともに、急速に普及。棹づくり、桐づくり、皮張りの技術の分業制をとり、区内では皮張りの技術が伝承されている。

加藤金治(かとうきんじ)

加藤さんは、台東区根岸の三味線皮張り職人の藤田清氏のもとで修業し、技術を修得した。
三味線製作は分業制で、棹作り、胴作り、皮張りの三工程に分けられ、加藤さんは皮張りを専門に行っている。皮張りは三味線の美しい音色を出すために重要な工程。
伝統的邦楽器である三味線は、今でも多くの愛好者がおり、その技術は欠くことができないものである。
また、伝統的な三味線のほかにも、伝統工芸の技を活かしたエレクトリック三味線も製作している。
平成15年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

加藤さん
  • 所在地 荒川区東尾久6-26-4 有限会社 三味線かとう
  • 時間 午前10時~午後5時(定休日:日曜日・祝日)
  • 電話 03-3892-6363
  • ファクス 03-3892-6337
  • ホームページ http://www.shamisen-katoh.com(オンライン購入可能)
三味線2種

(左から)

  • 三味線 280,000円(税込)
  • エレクトリック三味線 夢弦21(津軽花林) 213,000円(税込)

 

 

 

扇子(せんす)

扇子は日本で誕生した工芸品。「扇」とよばれ、8世紀の平城京跡から柾目檜製の薄板を束ねた檜扇が出土している。また、竹・木等などを扇骨として紙・絹を貼った蝙蝠扇(紙扇)が9世紀ごろ発明され、檜扇・蝙蝠扇の二種が宮中の正装に欠かせない服飾品として用いられてきた。扇の需要が高まるにつれ、中世には、専業化して扇屋・扇師と称する職人が誕生した。近世には、江戸でも製造されるようになり、江戸の人びとにも普及していった。
京扇子が各工程を分業制で行うのに対し、江戸の扇子職人は30以上あると言われる製作工程を一貫して行う技術を有している。

深津佳子(ふかつよしこ)

深津さんは父・鉱三氏(元荒川区指定無形文化財保持者)もとで修業し、技術を修得して、受け継いでいる。
複数の職人で分業して製作する京扇子と異なり、深津さんは図案起こしから仕上げまでの30以上の工程を一人で行う。近年、良質な紙が希少となり、材料の確保が困難になるなかでも、伝統的技法で扇子を作りつづけている。また、若手のデザイナーの図柄をプリントしたものや、インド更紗を地紙に貼ったものなど、新しい発想を取り入れた扇子づくりにも取り組んでいる。
平成18年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

深津さん

※注 外部サイトへの接続はご自身の責任で行ってください

扇子

(左から)

  • 女持扇子(立涌、赤黒塗) 15,000円
  • 女持扇子(とんぼ、白竹) 10,000円
  • 女持扇子(渋地、箔散し、煮黒竹) 20,000円

金箔押(きんぱくおし)

漆塗りで仕上げられた仏像や寺院の什器、神輿や獅子頭などを、漆のラッカーゼという酵素を利用して、純金の金箔を吸い付かせる技術。
金は槌で叩いて紙より薄く一万分の2ミリまで伸ばすと、5円玉1個の重さ位の金から、108ミリ(3寸6分)正方形程度の大きさの金箔が130枚位できる。これを仏像や仏具、神輿や獅子頭等々の表面に貼りつけていく技を「箔押し」と言う。漆を塗っては拭き、そこに金箔を吸い付かせることを繰り返し行って完成させる。

竹澤光雄(たけざわみつお)

竹澤さんは大学卒業後に愛知県名古屋市の小松輝郷氏のもとへ修業に出て、技術を修得した。技術修得後は東京に戻り、社寺に関わる彫刻師である父の作次(号:光辰)氏、兄の省二(号:光達)氏(元荒川区登録無形文化財保持者)のところで金箔押しに携わり、その後現在地で独立した。
平成4年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

竹澤さん
  竹澤さん仏像(ブランド掲載品)
  • 仏像(金箔押)

 

 

 

 

表具(ひょうぐ)

紙や布などを用いて巻物・掛物・屏風・襖などに仕上げる技術。
古代から、仏画の軸装、教典の巻物、室内に立てる仕切りとしての調度品、建具にその技術が使われてきた。江戸時代に、今日の表具の仕事が確立したといわれる。
区内には、屏風の仕立て、表装、作品の裏打ち、軸などの修理の技術が伝承されている。

田尻和久(たじりかずひさ)

田尻さんは、石川県出身の父・昭氏が東尾久に開いた田尻表具店の2代目で、自宅兼工房で作業を行う。
個人・公共機関・寺院・美術館等から依頼される屏風の仕立てを主に行い、花鳥・山水などの様々な絵、飾る場所に応じたサイズなど、要望に応じて製作する。
また、掛軸・額・襖などの表装、作品の裏打ち、軸の折れの修復、シミ取り、裂地の交換、書画などの本紙の移し替えや、屏風・掛軸・額などの修理なども行う。
平成29年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

田尻さん
  • 所在地 荒川区東尾久3-16-9 田尻表具店
  • 時間 午前9時~午後5時(定休日:日曜日、祝日)
  • 電話 03-3895-7429
  • ファクス 03-3895-7427
  • ホームページ http://www7b.biglobe.ne.jp/tajirihyoguten/

 

田尻さん屏風(ブランド掲載品)

 

  • 金屏風 桜 49,800円

 

 

べっ甲細工(べっこうざいく)

ウミガメの一種、タイマイの甲羅を材料とする。奈良時代には既に技法が見られ、正倉院宝物の杖・剣・琵琶等に使われてきた。江戸時代には、かんざし・櫛などが作られた。現在は、主にメガネのフレーム、ペンダント、などの装身具にその技法が使われている。

森田孝雄(もりたたかお)

森田家は、先祖代々200年以上にわたって、東尾久で江戸派べっ甲細工の技術を継承している。孝雄さんは、父の正司氏(元区指定無形文化財保持者)に師事し技術を修得した6代目。アクセサリー類や眼鏡などを製作する。
令和天皇即位の際の「斎田点定の儀」(亀の甲羅を使った占い「亀卜(きぼく)」で、神前に供える米を育てるための収穫地を占う儀式)にあたって、甲羅を極限まで薄くする技術が求められ、甲羅の加工を行ったほど熟練した技術を持つ。
令和2年度、東京都優秀技能者知事賞(東京マイスター)受賞。

森田さん
べっ甲作品(ブランド掲載品)

(左)かんざし 価格問合せ

(右)ブローチ 価格問合せ

印章小箱(いんしょうこばこ)

節がなく身が均等なヒメコマツを材料として印章等を入れる箱を製作する技術。
印章に合わせた小箱を作り、表面にワニ・トカゲなどの皮革を貼り、欠損を防ぐために内側にベルベットなどの布を張って、装飾を施す。

堀田義久(ほったよしひさ)

父の金三氏(元区登録無形文化財保持者)のもとで修業して技術を修得し、先代の技術を受け継いでいる。
印鑑の素材によってサイズが微妙に異なるため、印鑑を採寸した上でオーダーメイドで製作するほか、製作済みのケースと印鑑をあわせて購入することも可能です(印鑑彫刻は含まれません)。
平成5年度、区登録無形文化財保持者に認定。

堀田さん

 

印章小箱
  • トカゲ皮印鑑ケース 8,000円~

 ※印鑑の値段は含まれません

 

 

 

こちらの記事も読まれています

お問い合わせ

地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館

〒116-0003荒川区南千住六丁目63番1号

電話番号:03-3807-9234

ファクス:03-3803-7744

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?