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更新日:2024年2月6日

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諸工芸の職人(つまみかんざし、象牙挽物・細工、三味線、扇子、金箔押、表具、べっ甲細工)

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地域別の職人を見たい場合は「ウェブで楽しむあらかわの伝統技術展」のページをご覧ください。

地域

名前 業種 登録・指定
南千住 戸村絹代

つまみかんざし

登録・指定
町屋 石田一郎 つまみかんざし 登録・指定
南千住 梶田秀樹 牙挽物・細工 登録
東尾久 加藤金治 三味線 登録
東尾久 竹澤光雄 金箔押 登録
東尾久 田尻和久 表具 登録
東尾久 森田孝雄 べっ甲細工

つまみかんざし

羽二重(はぶたえ)と呼ばれる絹の生地を裁断しピンセットでつまみ、花や鳥などを形作り、簪(かんざし)を作る技術。
江戸時代後期に、型抜きの布で作った花びらかんざしが上方から江戸に伝わり、縮緬(ちりめん)や羽二重のつまみ細工を用いた造花のつまみかんざしを製作する技法へと発展したという。
現在は、その技法を生かして根付、ブローチ等の製作も行っている。

象牙挽物・細工(ぞうげひきもの・さいく)

象牙挽物は、ろくろで原型づくりを行う技術、象牙細工は、彫りから仕上げまでを行う技術。
古くは奈良時代、正倉院御物の工芸品の素材として使われている。安土桃山時代には茶道具にもみられる。その後、江戸時代に入ると、根付、印籠、櫛、簪などが作られ、一般の需要が増え普及し、専門の職人が登場した。明治時代には、象牙細工は輸出工芸品として評価されている。1989年、ワシントン条約締約国会議で象牙の輸出入は禁止となり、素材そのものが希少になっていて、技術を伝承する機会、職人が減少している。
本来、原型作りの挽物・彫り・仕上げ細工の分業制が原則だが、区内では、一貫した製造技術により、装飾品・茶道具・印鑑などを製造している。

三味線(しゃみせん)

永禄年間に琉球から蛇皮線が伝えられたのが始まりという。その後、蛇皮から猫皮・犬皮に替わり、演奏にばちを用いるようになる。江戸時代に、歌舞伎・人形浄瑠璃等の芸能の流行とともに、急速に普及。棹づくり、桐づくり、皮張りの技術の分業制をとり、区内では皮張りの技術が伝承されている。

金箔押(きんぱくおし)

漆塗りで仕上げられた仏像や寺院の什器、神輿や獅子頭などを、漆のラッカーゼという酵素を利用して、純金の金箔を吸い付かせる技術。
金は槌で叩いて紙より薄く一万分の2ミリまで伸ばすと、5円玉1個の重さ位の金から、108ミリ(3寸6分)正方形程度の大きさの金箔が130枚位できる。これを仏像や仏具、神輿や獅子頭等々の表面に貼りつけていく技を「箔押し」と言う。漆を塗っては拭き、そこに金箔を吸い付かせることを繰り返し行って完成させる。

表具(ひょうぐ)

紙や布などを用いて巻物・掛物・屏風・襖などに仕上げる技術。
古代から、仏画の軸装、教典の巻物、室内に立てる仕切りとしての調度品、建具にその技術が使われてきた。江戸時代に、今日の表具の仕事が確立したといわれる。
区内には、屏風の仕立て、表装、作品の裏打ち、軸などの修理の技術が伝承されている。

べっ甲細工(べっこうざいく)

ウミガメの一種、タイマイの甲羅を材料とする。奈良時代には既に技法が見られ、正倉院宝物の杖・剣・琵琶等に使われてきた。江戸時代には、かんざし・櫛などが作られた。現在は、主にメガネのフレーム、ペンダント、などの装身具にその技法が使われている。

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地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館

〒116-0003荒川区南千住六丁目63番1号

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