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子どもがよい子にすこやかに育つようにと願って飾る犬張子。安産祈願や出産のお祝いに贈物として使われることが多い。昔、犬は動物のなかでも安産であるため、お産の御守りと考えられていた。宮中などに置かれた犬筥(御伽犬)から転じたともいわれ、現在のような立ち姿になったのは、江戸時代といわれる。
通常、木型に和紙を貼って作られた張子の犬だが、区の職人は、他には見られない桐塑(とうそ=桐のおがくず等)の生地を使用して作る技術を伝承している。
祖父・中村信太郎氏、父・田中留吉氏に続く3代目。
紙を糊で貼り付ける従来の方法とは違い、桐塑生地に胡粉を塗って面相を描く手法で犬張子を製作する。この独自の方法は、父・留吉氏が考案したもので、祖父・信太郎氏の伝統的な人形つくりの技を活かしたもの。
田中さんは、大きさの異なる7種類の犬張子を手掛ける。デンデン太鼓を背負う犬張子や、オリジナルデザインの福犬、招き猫なども製作している。
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