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額縁は、桜材を主材料として、作品に合わせて製作される。
その技は指物の系譜を引く伝統的な木工技術のひとつで、工房内で職人たちが「木地作り」と「仕上げ」に分業してつくりあげる。
吉田さんは、名古屋の老舗・三角堂にて、額縁製作のうち、特に「纏め」の修業を積んだ。
修業後、父・吉田吉治氏(元区指定無形文化財保持者)に師事し、工房を継いだ。父は根津の漆工所で修業し、独立した。
吉田さんは注文に応じて桜材などを主材料として、洋画、日本画、木版画など飾る作品にあわせた額縁を企画し、工房での取りまとめを行っている。富士製額の工房では、様々な作品(日本画、洋画、版画、書、写真、立体物、はぎれ、衣類、陶器等)に合わせて1点づつ丹精込めて額装するほか、既存サイズの額も製作している。
また、荒川の匠育成事業を活用して、額縁の技術の次世代への継承に取り組んでおり、栗原大地さんなど、事業修了者の多くは、吉田さんの営む富士製額で職人として共に働いている。
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