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更新日:2022年3月16日

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提灯文字・地口絵 村田健一郎(むらた けんいちろう)

提灯文字(ちょうちんもじ)・地口絵(じぐちえ)の技術

提灯文字は、提灯に文字をかく技術。江戸時代後期には文字を書く提灯屋の存在が確認されている。
また、提灯屋のなぞり書きの筆法、双鈎・籠字の技法もこの頃に登場している。江戸時代、携行用の照明具として広く使用され、文字や家紋・神紋を描き入れて婚礼や葬儀などの儀礼、祭礼、また店舗用の看板としても用いられていた。
今日も、祭礼・葬儀などの儀礼に留まらず、商店の看板等にも利用されている。

地口絵は、格言・ことわざなどを駄洒落にした「地口」を戯画にしたもの。江戸時代後期には稲荷神社の初午(はつうま)の祭礼で、地口絵を行灯にして飾ることが恒例となっていた。
現在も、祭礼や店舗の軒先に地口行灯(じぐちあんどん)を飾る風習が残っており、区内の提灯文字職人が伝承している。

職人のプロフィール

曽祖父・芳造氏、祖父・欣一氏(故人、元区登録無形文化財保持者)、父・修一氏と、受け継がれてきた大正時代創業の「泪橋大嶋屋」の四代目。子どもの頃から提灯作りの色塗りなど、家業の手伝いをしていた。村田家が受け継いできた技を継承したいと、荒川の匠育成事業を活用し、父・修一さんに師事し修業を積んだ。
父とともに工房を営み、地域の祭礼の提灯のほか、毎年2月の千束稲荷神社(台東区)の初午祭で飾られる地口行灯の絵や、歌舞伎の小道具の提灯・番傘・書き物などを手がけている。

村田健一郎さん
  • 所在地 荒川区南千住2-29-6 泪橋大島屋
  • 時間 午前9時~午後7時(定休日:日曜日・祝日)
  • 電話・ファクス 03-3801-4757

 

 

村田健一郎作品
  • 提灯 価格問合せ

 

東京手仕事プロジェクトの令和3年度「商品開発プロジェクト」の普及促進支援対象商品として、提灯の中にスマートフォンを入れて音と光を楽しめるようにした「OTO CHOCHIN」が選ばれました。

 

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地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館

〒116-0003荒川区南千住六丁目63番1号

電話番号:03-3807-9234

ファクス:03-3803-7744

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