小岩　昌吾（こいわ　しょうご）　Koiwa　Shougo

時計修理工　昭和4年生まれ・南千住在住（故人）

1級時計修理技能士の資格を持ち、手巻きや自動巻きという伝統的な機械式時計の複雑な構造に精通する。部品が入手できない古い時計を修理する場合は、その豊富な知識と繊細な技術で自ら手作りの部品を製作するなど、時計に再び命を吹き込むことに情熱を注ぐ。
”本物はそれを持つ人の生活を豊かにする”という信念の下、顧客が大切にする時計の修理に真摯に当たる姿は、街中の時計店が年々減少する中で多くの顧客の信頼を得ている。
また、職業訓練指導員の免許を取得し、多くの技術者を育成するなど、業界の発展にも大きく貢献する他、地元商店街の会長職等の重責を長年に亘り担い、地域活性化の最前線でも奮闘する。