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更新日:2013年10月18日
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かつて江戸時代に、荒川の地で生産されていた野菜たちの復活作戦。
区内では、伝統野菜に関する取組が始まっています。ここでは、これら区内の伝統野菜関連する情報をお伝えしていきます。
気温も下がり、過ごしやすくなってきた10月初旬、都立農産高校の授業で三河島菜の播種が行われると連絡をいただき、その様子を見学してきました。昨年までは、園芸部での栽培で面積も小さなものでしたが、今年はそれに加え授業でも取り扱っていただくこととなり、更なる収穫が期待できそうです。
ちなみに今回取り組む授業は「農業と環境」という名称の科目で、農業の専門高校に入学したての生徒が必ず学ぶ、基礎的な科目です。ですので、生徒は1年生となります。
昨年の取組はこちら→「復活!あらかわの伝統野菜」だより 第1号
授業用農耕地
播種済みの園芸部農地(ネットを張ってある部分)
まず、生徒たちは実習に入る前に手順などを確認していました。熱心に先生の説明に耳を傾け、板書してある文字や先生からの口頭で伝えられるポイントを、手元のノートに書き写していきます。生徒たちのノートは実習時に確認しやすくするためか、通常のA4サイズではなく小さな手帳サイズでした。
手順の確認
手帳サイズのノート
説明が終わり、生徒たちは農場へ移動し、先生のお手本を確認した後、農具を持ち実習を開始しました。まずは土を掘り返し、目安に張られた紐を確認しながら畝立てを行っていきます。大事な作業なので生徒たちも慎重に作業していました。
先生のお手本
生徒たちも畝立て
畝立てが終わったら、メインの播種を行います。種は6月に園芸部が採取した種です。(「復活!あらかわの伝統野菜」だより第8号)
まず、30センチの間隔で横に溝を掘ります。掘った溝に3センチ間隔で種を並べていきます。並べ終えたら、割り箸を立てていきます。何故かというと、今回は三河島菜と三河島菜との間に小松菜を栽培するため、すぐに三河島菜がどこに植えられているか分かるようにするためです。
ちなみに、小松菜も三河島菜もどちらもこの近辺で栽培されていた江戸野菜です。1年生のうちからこの地域の伝統野菜を知るという位置づけで学んでいます。なお、小松菜は草丈30cm前後ぐらいで全部収穫しますので、その後、三河島菜のみを間引きながら大きく栽培する予定です。畑がそれほど広くないので、混植という形で土地を有効利用しています。
6月に採種した三河島菜の種
溝を掘る生徒
3センチ間隔で並べられた種
目印の割り箸を立てる
割り箸を立て終えたら、種を置いた溝にやさしく土をかけていきます。これで三河島菜の播種は終了です。続いて、虫除けのネットを張るための骨組みを設置しました。翌日に小松菜の種を播種し、虫除けネットを張るとのことでした。
やさしく溝を埋める
三河島菜の播種は終了
虫除けネット用の骨組み
順調に生長すれば11月下旬頃から順に収穫できます。今年は昨年よりも作付け面積も広いので、たくさんの収穫が期待できそうで楽しみです。これから順次生長具合をこの野菜だよりで紹介していきます。
区では、伝統野菜を使ったレシピ開発やお店でのメニュー展開に興味関心のある事業者(飲食店等)の方を募集しています。既にいくつかのお店から問い合わせも来ています。ご興味のある方は下記までご連絡ください。
あわせて、あらかわの伝統野菜に関する情報を発信し、活動を盛り上げてきたいと考えています。「自宅で栽培をしています!」「仲間と活動を進めています!」といったみなさん、下記までお知らせください。
荒川区観光大使の城戸真亜子さんもご自宅のベランダで三河島菜の栽培に挑戦中です。その様子を観光振興課にお知らせくださいましたので紹介します。
種を蒔き、その3日後には発芽したとのこと。小さな双葉が大変かわいらしいです。
種まき後
発芽
その後スクスクと生長し、さらにその5日後には本葉に生長したそうで、その内少し間引きをしてお味噌汁の具材にしてくださったとのことでした。
本葉
そして更に生長し、現在は小松菜のような姿になってきたそうです。これからの生長が楽しみですね。そして更に生長し、現在は小松菜のような姿になってきたそうです。これからの生長が楽しみですね。
小松菜のように生長
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