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更新日:2013年3月28日

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「復活!あらかわの伝統野菜」だより 第6号

かつて江戸時代に、荒川の地で生産されていた野菜たちの復活作戦。
区内では、伝統野菜に関する取組が始まっています。ここでは、これら区内の伝統野菜に関連する情報をお伝えしていきます。

区内で、「三河島菜試食会」が開催される

第一弾!欧風レストラン「る・ぷら」

平成25年2月19日に、荒川区の良さを伝えたいと活動する団体、あらかわらいふが主催(区後援)し、都立農産高校の協力により収穫された三河島菜を使った『三河島菜ランチ試食会』が、東尾久の欧風レストラン「る・ぷら」にて開催されました。

試食会では、三河島菜のスープ、ホタテ、ヒラメ、白子の三河島菜包み焼き、そして三河島菜のデザートが用意されました。この日のために、「る・ぷら」のシェフ三好庸介さんが、くせがない三河島菜の特徴を最大限に引き立たせるコースを開発。特にデザートは、三河島菜を少し粗め切ったものを混ぜ込み、三河島菜の歯ごたえが残るようひと手間かけ、工夫されたものでした。

試食会に参加したNPO法人ミュゼダグリの納所二郎理事は、「江戸伝統野菜をはじめとする固定種の野菜をもっと多くの人に知ってもらい命の循環を感じてほしい。一度はなくなったといわれた三河島菜をこのように食べられるのはとてもいいことだ」と感想を語っていました。

また、あらかわらいふが三河島菜の栽培を依頼するなど交流を進めている、荒川区の交流都市であるつくば市で活動するNPO法人よかっぺいばらきの奥田理事も、荒川区とつくば市の地理的な特徴を活かし、三河島菜の復活にいろいろかたちで協力したいと述べていました。


三河島菜のスープ


白子の三河島菜包み焼き


見事なあめ細工に飾られたデザート


三好シェフと試食会に参加したメンバー

NPO法人 ミュゼダグリ とは・・・

小金井市を拠点に活動するNPO法人。都市農業や中山間地の一次産業の活性化を、農業はじめ一次産業のサービス化を支援することで実現し、これまでにない新たな就業の場や文化的な時空間を生みだすことを目的としている。
「江戸東京野菜で小金井を元気に!食と手業のミュージアム・シティ」を掲げ、小金井市の活性化をめざしている。(NPO法人ミュゼダグリのホームページから)

第二弾!居酒屋「華」

平成25年2月20日、荒川区役所からほど近い場所に位置する居酒屋「華」にて、同じくあらかわらいふ主催による三河島菜試食会が開催されました。

三河島菜の本来の味を楽しむためのおひたしをはじめ、あさりのパスタやポテトと明太子のグラタンなどの華の人気メニューに三河島菜をアレンジしたものでした。また、この日のために特別に漬けた生の食感が楽しめる三河島菜キムチ(あらかわらいふのメンバーがキムチ専門店に依頼して製造)も登場。

この日集まった参加者からは、三河島菜は和食にも合うが、油との相性がとてもいいので、パスタソースなどに絡めたり、チーズと一緒に食べてもとても美味しいと感想がありました。


三河島菜をアレンジしたあさりのパスタ


三河島菜をアレンジしたポテトと明太子のグラタン

三河島菜 あれこれ その3

三河島菜と仙台芭蕉菜

江戸時代に仙台藩の足軽が三河島菜の種を持ち帰り、それ以来、仙台では「芭蕉菜」という名前で育て続けられていたことは先日ご紹介しました。
それにしても、「芭蕉菜」という名前はどこからついたのでしょう。葉が大きく(三河島菜の葉の大きさは、50から60センチになる)、植物のバショウ(バショウ科、葉がバナナに似ている)にたとえられたのでしょうか。仙台で伝統野菜の普及を推進している宮城仙台青果商業協同組合理事の株式会社今庄青果、庄子さんが中心となって、そのルーツを調べているとのことです。
「芭蕉」・・・と聞けば、荒川区とは大変ゆかりの深いものがあります。そう、荒川区の南千住(千住大橋の付近)は、あの俳人・松尾芭蕉が奥の細道へ旅立つ時に、旅立ちの句を読んだ地といわれています。

行く春や 鳥啼き 魚の目は泪

松尾芭蕉という俳号は、深川の庵(現江東区)の庭に植えてあったバショウから名付けたと言われています。

あらかわの伝統野菜である三河島菜と仙台芭蕉菜、何か底知れぬ縁を感じます。


種苗研究所の種袋(三河島菜)


種苗研究所の種袋(仙台芭蕉菜)

集まれ、興味関心のある方!情報!

区では、伝統野菜を使ったレシピ開発やお店でのメニュー展開に興味関心のある事業者(飲食店等)の方を募集しています。既にいくつかのお店から問い合わせも来ています。ご興味のある方は下記までご連絡ください。

あわせて、あらかわの伝統野菜に関する情報を発信し、活動を盛り上げてきたいと考えています。「自宅で栽培をしています!」「仲間と活動を進めています!」といったみなさん、荒川区観光振興課までお知らせください。

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産業経済部観光振興課観光振興係

〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎6階)

電話番号:03-3802-3111(内線:461)

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