更新日:2021年8月13日

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ボツリヌス食中毒対策について

ボツリヌス食中毒をご存知でしょうか。ボツリヌス菌が作りだす毒素による食中毒のことで、このボツリヌス毒素は「最強の自然毒素」といわれています。

ボツリヌス菌とはどんな菌?

ボツリヌス菌は、土壌中などの泥砂中に広く分布しており、酸素のない状態で増殖し、強い毒素を作ります。この毒素を含む食品を食べることで、ボツリヌス食中毒が発症します。

どんな症状がでるの?

一般に8~36時間の潜伏期間の後、悪心・嘔吐、下痢等の消化器症状を起こします。次いで、視力障害等の神経麻痺症状がみられるようになり、さらに重症化すると呼吸困難により死に至ることもあります。

原因となる食品は?

通常、酸素のない状態になっている食品を原因として食中毒が発生しています。

  • 自家製のビン詰め、缶詰食品、いずし等。
  • 容器包装詰め食品(特に、レトルト食品に類似しているが、120℃4分の加熱処理がなされていないもの)。

予防のポイント

  • 真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭があったら、食べないでください。
  • 売られている商品の表示をよく確認しましょう。                          容器包装詰加圧加熱殺菌食品(レトルトパウチ食品)や、ほとんどの缶詰は、120度で4分間以上、加熱されているので、安全です。しかし、紛らわしい形態の食品も流通しており、注意が必要です。      食品を気密性のある容器に入れ、密封した後、加圧加熱殺菌」という表示の無い食品、あるいは「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある場合は、必ず冷蔵保存して期限内に消費してください。
  • 家庭でいずし(ご飯と塩漬けの魚を交互に重ねて発酵させたもの)など、空気に触れないような状態になっている食品を作る際には、保存方法に注意してください。
  • ボツリヌス食中毒の原因となる毒素自体は、易熱性であるため喫食前に十分に加熱することも効果的です。

 

乳児ボツリヌス症

1歳未満の乳児に特有の疾病です。原因食品と共に体内に摂取されたボツリヌス菌の芽胞(植物に例えると種子の様な耐久型の菌の状態)は、乳児の腸管内で毒素を産生し、発症します。乳児の腸内細菌叢が成人と異なるために起こる疾病です。                                      予防のため、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある食品(蜂蜜等)を食べさせるのは避けてください。

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お問い合わせ

健康部生活衛生課食品衛生係

〒116-8502荒川区荒川二丁目11番1号

電話番号:03-3802-3111(内線:428)

ファクス:03-3806-2976

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