更新日:2023年7月18日

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肺がん検診

肺がん検診は、肺がんによる死亡を減少させることを目的に実施しています。

対象者は区内に住む40歳以上の方です。対象者には誕生月の1か月前に、「がん検診のお知らせ」を郵送します。申込方法等はがん検診のご案内のページをご覧ください。

また、検診で「要精密検査」になった場合は、必ず精密検査を受けてください。

目次

  1. 肺がんとは
  2. 肺がんの種類
  3. 肺がん検診の内容
  4. 肺がん検診に適さない方
  5. 喫煙・受動喫煙と肺がん
  6. 精密検査が必要と言われたら

肺がんとは

肺がん検診
1年に1回肺がん検診を

現在、荒川区のがん死のトップは肺がんです。
肺がんは、気管支や肺胞(はいほう)の細胞が何らかの原因でがん化したものです。

初期は自覚症状がないことが多く「この症状があれば必ず肺がん」という症状はありません。症状がないうちに進行していることもあります。

主な症状には、咳や痰、痰に血が混じる、発熱、息苦しさ、動悸、胸痛などがあげられますが、いずれも肺がん以外の呼吸器の病気にもみられる症状です。症状がある場合は、検診を待たず早めに医療機関を受診しましょう。

肺がんの種類

肺野型肺がん

喫煙のほか、排気ガスや食品添加物などに含まれる発がん物質の影響が大きいとされているがんです。肺の末梢部(肺野)にできるタイプで、症状がなかなか現れませんが、比較的早期からX線写真に写るため検診で発見されやすいがんです

肺門型肺がん

喫煙の影響が大きいとされているがんです。肺の入り口(肺門部)の太い気管支にできるタイプで、初期はX線検査で発見しにくいですが、咳や痰、血痰、発熱などの症状が現れることが多いため、喀痰細胞診で発見されやすいがんです

肺がん検診の内容

問診

現病歴、職場環境(アスベスト(石綿)を吸引するような環境にいたか)、既往歴、喫煙歴、咳や痰など自覚症状の有無、がんの家族歴などをお聞きします。

胸部X線撮影

X線で肺門部や肺野にがんを示す影がないかを調べます。金属やプラスチックのない下着やTシャツを着用したまま撮影できます。

喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)

喫煙者に多く発生する肺門部扁平上皮がん(はいもんぶ へんぺいじょうひがん)を早期に発見するために行う検査です。がんからはがれ落ちて痰に混じって出てきたがん細胞を顕微鏡で検出する検査です。

対象者は50歳以上で喫煙指数が600以上の方です。

喫煙指数とは

一日の平均喫煙本数に喫煙年数を掛けて割り出した数値です。過去の喫煙歴も含めて対象となります。加熱式タバコはカートリッジの本数を喫煙本数と読み替えます。

タバコは喫煙歴が長く本数が増えるほどリスクが高くなります。

肺がん検診をお申し込みの方で、がん予防・健康づくりセンターでの検診受診歴があり、喀痰細胞診検査の対象となる方には検診前に喀痰容器を郵送しています。(令和4年4月から実施)容器が送られてきた方は、説明書にそって採取し、検診日にお持ちください。

喀痰細胞診のよくあるご質問

  • 肺X線撮影とセットの検査のため、喀痰細胞診だけ受診することはできません。
  • つばでは正しい検査ができませんが、つばの中に痰の細胞が混ざっていることもあるので、採れたら提出してください。
  • 3日分取っていただく方が正確な検査ができますが、1日分だけでも検査はできます。

肺がん検診に適さない方

  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • 現在、呼吸器科の病気の治療中または経過観察中の方
  • 肺の手術を受けた方、肺がんの診断を受け治療中の方
  • 血痰があるなどの、呼吸器症状のある方

喫煙・受動喫煙と肺がん

喫煙は肺がんの危険因子の一つです。喫煙者は非喫煙者と比べて男性で4.4倍、女性では2.8倍肺がんになりやすく、喫煙を始めた年齢が若く、喫煙量が多いほどリスクが高くなります。受動喫煙(周囲に流れるタバコの煙を吸うこと)も肺がんのリスクを2~3割程度高めます。

喫煙習慣から脱出するには、禁煙治療が有効です。荒川区では、禁煙外来治療にかかる費用の一部(上限10,000円)を助成しています。

禁煙チャレンジ応援プラン(禁煙外来医療費助成)

精密検査が必要と言われたら

区が精密検査を受けるための紹介状を発行します。(紹介状は無料です)

「精密検査が必要=がん発見」というわけではありませんが、「たまたまかも」と自己判断してそのままにせず、検診の結果、精密検査が必要となった方は、必ず精密検査を受けましょう。

肺がん検診の精密検査の種類

胸部CT検査

CTは、X線を使って体の内部の横断面を描き出します。がんの大きさ、性質、周囲の臓器への広がりなど、X線検査よりはるかに多くの情報が得られ、肺がん診断には必須の検査です。

気管支鏡検査(肺カメラ)

細長い管(スコープ)を口や鼻から挿入し、直接肺の内部を観察する検査です。

 

なお、喀痰細胞診で精密検査となった場合に、再度喀痰細胞診を受けることは、精密検査にはなりませんので、ご注意ください。

精密検査のできる協力医療機関(令和5年7月現在)

医療機関名 住所 電話
日本医科大学付属病院 文京区千駄木1-1-5

03-3822-2131

東京女子医科大学付属足立医療センター

足立区江北4-33-1 03-3857-0111
令和あらかわ病院 東尾久5-45-1 03-6807-7500

必ず事前に電話で確認してください。

上記以外の医療機関でも受診ができますが、必ず紹介状を持参してください。

肺がんと診断された方は「がん相談・サポート」のページをご覧ください。

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お問い合わせ

健康部保健予防課成人健診係

〒116-8507荒川区荒川二丁目11番1号

電話番号:03-3802-3111(内線:416)

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