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肝炎とは、さまざまな原因で肝臓の細胞が壊れたり、その働きが損なわれたりする病気です。
原因には、ウイルスやアルコール、薬や化学物質などがあります。その中で、他人に病気が伝播する可能性があるものとしてウイルス性肝炎があります。
ウイルス性肝炎は、原因になるウイルスの種類によって、A型、B型、C型、D型、E型の5種類があります。A型・E型はウイルスに汚染された飲食物や加熱が不十分な豚の生肉などが口から入って感染します。また、D型はわが国ではまれです。
B型肝炎とC型肝炎は、血液や体液が伝播のなかだちになります。また、B型肝炎の感染経路として近年最も多いのは、B型肝炎ウイルスに感染している人との性交渉です。
なお、検査法が確立する以前は、主にウイルスに汚染された注射器具、輸血、血液製剤の使用などで感染が起こっていました。現在では、献血時の検査精度も上がり、輸血その他の血液製剤投与による肝炎の発生は限りなくゼロに近づいています。
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 肝炎情報センター(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
肝炎対策基本法の施行等による肝炎対策の総合的な推進によって、新たな治療薬も開発され、「ウイルス性肝炎の完全な克服」を目指せるようになってきました。
また、持続可能な開発計画SDGsにおけるターゲット3.3においても「2030年までにエイズ、結核、マラリアおよび顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症およびその他の感染症に対処する」としており、これに貢献する目標として肝炎ウイルスの2030年までの排除(新規感染の90%減、死亡の65%減)を目指しています。
この検査では、血液を採って、その中にB型肝炎ウイルスやC型肝炎抗体があるかを調べます。検査は、問診と採血のみで簡単です。
1週間程度で結果が判明し、医師から伝えられます。
もし、感染していると分かった場合には、肝臓専門医療機関への紹介により、精密検査や専門的な治療が受けられます。また、その際には、医療費助成制度が利用できます。
これまでに肝炎ウイルス検査を受けたことがない方を対象に、無料で肝炎ウイルス検査を実施しています。
東京都では、患者、キャリア、家族等からの相談等に対応するため、東京都肝疾患診療連携拠点病院に「肝疾患相談センター」を設置しています
日常生活の場でウイルス肝炎の伝播を防止するためのガイドライン(一般の方向け)(外部サイトへリンク)
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健康部保健予防課感染症予防係
〒116-8502荒川区荒川二丁目11番1号
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ファクス:03-3807-1504
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