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2023年6月23日、2022年初夏に心筋炎で亡くなられた患者について、茨城県衛生研究所と国立感染症研究所における検査の結果、オズウイルス(Oz virus)による心筋炎と診断されたことが報告されました。オズウイルスは、オルソミクソウイルス科トゴトウイルス属に属するウイルスで、2018年に国内のマダニから初めて分離・同定されたウイルスです。これまでヒトを刺咬するマダニで検出されており、感染マダニの刺咬により感染する可能性が考えられますが、感染経路について現時点で確立された知見は得られていません。
この疾患に関わらずダニ媒介感染症の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱、つつが虫病等のダニ媒介感染症については、継続して患者の発生が報告されています。マダニの多くは、春から秋にかけて活動が活発になることから、キャンプやハイキング等、野外活動の際は、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしてダニに刺されないよう注意しましょう。
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