あらかわ俳壇(一般の部・小中学生の部)
「あらかわ俳壇」は区内外から兼題に沿った俳句を募集し、入選作品の選定・発表をしています。
年に4回募集をしています。
- 投句方法
はがき、ファクス、区ホームページ(下記受付フォーム)、投句箱に応募部門、住所、氏名、年齢(小中学生の部は学校名・学年も)、電話番号、俳号(ある方のみ)、作品(ふりがな)を記載してお送りください。
- 投句箱設置場所(21箇所)
区役所本庁舎3階文化交流推進課、サンパール荒川、ムーブ町屋、生涯学習センター、町屋文化センター、ゆいの森あらかわ、南千住図書館、尾久図書館、町屋図書館、日暮里図書館、汐入図書SS、冠新道図書SS、男女平等推進センター、あらかわエコセンター、アートホテル日暮里ラングウッド、南千住駅前ふれあい館、荒川総合スポーツセンター、あらかわ遊園スポーツハウス、きらきら子育て交流サロン、あらかわ遊園、清里高原ロッジ・清里高原少年自然の家
※注釈1 投句いただいた句・氏名は特選・入選に関わらず区の発行媒体に掲載する場合がございます。
※注釈2 俳号での掲載を希望される方は、俳号をご記入ください。
※注釈3 投句は未発表の句に限ります。入選決定後に類句・二重投稿等が判明した場合、当該作品の入選を取り消すことがあります。
※注釈4 応募原稿は返却せず、著作権は荒川区に帰属します。
第二十五回あらかわ俳壇 投句募集中
たくさんの投句をお待ちしています!
兼題
朝寝、牡丹、薫風、当季雑詠
投句期間
令和4年6月30日(木曜)まで
インターネットからの投句は以下のサイトから
受付フォーム(外部サイトへリンク)
対象
- 一般の部:15歳以上の方
-
小中学生の部:小学生・中学生
選者
佐々木忠利氏(荒川区俳句連盟会長)
賞
- 特選(1句)
区内共通お買物券3,000円分(一般の部のみ)、俳句グッズ
- 入選(5句)
俳句グッズ
※遠方にお住まいの方には、区内共通お買物券に代えて、特選賞品として図書カードNEXTを贈呈します。
今後の予定
- 第二十六回…令和4年7月1日(金曜)から9月30日(金曜)
- 第二十七回…令和4年10月1日(土曜)から12月31日(土曜)
- 第二十八回…令和5年1月1日(日曜)から3月31日(金曜)
第二十四回あらかわ俳壇 入選発表
たくさんの投句をありがとうございました。入選は下記のとおりです。
一般の部
特選(1句)
根分せし菊に注ぐや糸の雨/安田蝸牛さん
選評
秋に立派な花が咲くように菊の株根を植え替える。そこに春の細くやさしい雨が降り注いでいます。猫の赤ちゃんにスポイトでミルクを含ませるように、菊にも人のこころにも染み入る慈愛の雨です。(現代俳句協会副会長・対馬康子氏)
入選(5句)
- 鳥声の光帯びたる氷柱かな/田中礼子さん
- 蒼穹に泡立つてゐる桜かな/藤色葉菜さん
- 霞立つ森へ朝の日の斜め/花瀬玲さん
- 少女期やノイズのやうに春の星/ぐさん
- 止箱の氷柱を突く尾長鶏/宥光さん
小中学生の部
特選(1句)
氷柱持つ選ばれし勇者ランドセル/尾久西小学校4年・吉永悠月さん
選評
登校途中に氷柱を見つけ、それを手折って剣のように高々と上げている姿が目に浮かびます。ランドセルを背負ったこの小さな「勇者」は、寒さにも困難にも負けず立ち向かってゆく。なんてかっこいい。(現代俳句協会副会長・対馬康子氏)
入選(5句)
- もやもやと春のつかいがおとずれる/瑞光小学校4年・大野歩実さん
- 氷柱たれとけはじめたら水の合唱/瑞光小学校4年・香澄さん
- 年こしを家族といっしょ笑いの輪/瑞光小学校5年・石井那優さん
- マフラーが風に乗ってたびをする/第六瑞光小学校4年・羽佐田依吹さん
- 氷柱だよあさつゆみたいに光ってる/第六日暮里小学校2年・小川純佳さん
応募状況
- 期間:令和4年1月1日(土曜)から3月31日(木曜)
- 兼題:氷柱・猫柳・霞・当季雑詠
- 選者:対馬康子氏(現代俳句協会副会長)
- 投句数:729句(一般の部451句/小中学生の部278句)
- 投句者数:351人(一般109人/小中学生242人)
第二十三回あらかわ俳壇 入選発表
たくさんの投句をありがとうございました。入選は下記のとおりです。
一般の部
特選(1句)
雁啼くや空に幽けき水尾のごと/安田蝸牛さん
選評
空に今にも消えてしまいそうなほど、薄い、淡い、或いは仄かに雁が鳴くその鳴き声の背後に残す長い帯のような、ものの哀れさがあるようだと感受された。人の心を動かす素朴な表現によって親しめる句となった。(荒川区俳句連盟会長・佐々木忠利氏)
入選(5句)
- 手の窪に白き丸薬暮の秋/田中礼子さん
- 遺言は延命不要芋の露/鈴木真理子さん
- 風誘く遺址の垣間に石蕗の花/小池惠美子さん
- 晩秋や素描のごとくけぶる山/木下君穂さん
- 日向ぼこ上手く噛み合ふ接続詞/三田忠彦さん
小中学生の部
特選(1句)
雪遊びいっしゅんにして日がしずむ/尾久第六小学校5年・村山隼柊さん
選評
雪遊びに夢中になっていたら「いっしゅんにして日がしずむ」と、驚ろかれています。冬の時期は、日の出と日の入が南よりになって、太陽が低い空までしか昇らず沈むのが早いのですぐ暗くなります。旺盛な追求力に拍手。(荒川区俳句連盟会長・佐々木忠利氏)
入選(5句)
- 日をあびてつららきらきらとけていく/第三瑞光小学校3年・水野結珠さん
- 赤とんぼ夕日の空と同じ色/第六瑞光小学校3年・塩原美波さん
- 秋の夜足湯に入り星を見る/第三峡田小学校6年・上村守さん
- 雪ふめばきれいな音色かなでてる/尾久第六小学校5年・松村理紗さん
- 炎天下思い出写す影法師/浜松市立葵西小学校5年・髙木ももさん
応募状況
- 期間:令和3年10月1日(金曜)から12月31日(金曜)
- 兼題:晩秋・石蕗の花・木の葉・当季雑詠
- 選者:佐々木忠利氏(荒川区俳句連盟会長)
- 投句数:731句(一般の部574句/小中学生の部157句)
- 投句者数:368人(一般235人/小中学生133人)
第二十二回あらかわ俳壇 入選発表
たくさんの投句をありがとうございました。入選は下記のとおりです。
一般の部
特選(1句)
夕立やげんこつで弾くジャズピアノ/石川真由さん
選評
革新性、即興性、多様性があるジャズはとても俳句的です。ピアノを拳で打つようにジャズを弾く。外ではもくもくと雲が湧き、夕立が降っている。こころの愁いを叩き奏でている音が聞こえます。(現代俳句協会副会長・対馬康子氏)
入選(5句)
- 帽子屋の徽章の文字も月夜かな/渡辺長二さん
- 秋こぼれ落ちて蝶々とは微光/吉岡耕大さん
- 呼吸する自販機の前秋の蝶/亀田かつおぶしさん
- 月見草ひらく少年重くなる/ぐさん
- 取り違ふ香水宵の天泣と/野口雅也さん
小中学生の部
特選(1句)
夕暮れに留まる秋のこてふかな/峡田小学校3年・林健斗さん
選評
格調高い作品。「胡蝶の夢」の説話がありますが、作者も秋の夕暮れに、ふと現実と夢の区別がつかない思いにひたっているのでしょう。古典俳句の趣を今につなげた堂々とした詠みぶりです。(現代俳句協会副会長・対馬康子氏)
入選(5句)
- りんりんときこえはじめたあきのうた/第二峡田小学校2年・宮地陸空さん
- ある夜の手持ち花火が消えていく/第三峡田小学校3年・片野悠花さん
- ふりかえるあなたの顔は林檎かな/南千住第二中学校2年・関口芽生さん
- 終の型瞳からゆく彼岸花/江戸川区立小岩第二中学校3年・長岩空さん
- 赤本を雑に積み上げ天高し/名古屋中学校1年・東野礼豊さん
応募状況
- 期間:令和3年7月1日(木曜)から9月30日(木曜)
- 兼題:香水・盆・秋の蝶・当季雑詠
- 選者:対馬康子氏(現代俳句協会副会長)
- 投句数:699句(一般の部581句/小中学生の部118句)
- 投句者数:279人(一般186人/小中学生93人)
第二十一回あらかわ俳壇 入選発表
たくさんの投句をありがとうございました。入選は下記のとおりです。
一般の部
特選(1句)
勇邁に風を捉へて巣立つ鳥/安田蝸牛さん
選評
雀や鵯のような鳥たちは孵化後、早い鳥で十日から二週間程で巣立って行く。例え恵まれない環境下にあっても、どんな風であろうと勇気をもって巣を離れていく鳥たちへの応援のメッセージとも受け取れる。表出に深さを感じる。(荒川区俳句連盟会長・佐々木忠利氏)
入選(5句)
- 目に見えぬ軛を飛ばせ青嵐/若林清子さん
- 明日は売るピアノ弾きたる暮の春/田中礼子さん
- ふらここに親子の絆しかと抱き/寺田千賀子さん
- 路線図を小さく畳み春惜しむ/喜祝音さん
- 羊腸の山路に匂ふ遅桜/破れ蓮さん
小中学生の部
特選(1句)
母の日に感しゃの言葉の花束を/第三瑞光小学校3年・佐藤円花さん
選評
大好きなお母さんに感謝を捧げる大切な母の日に、日頃のお礼を言葉に代えての花束を贈りました。お母さんは成長された作者に心の中では何度も涙でお礼を述べられたでしょう。(荒川区俳句連盟会長・佐々木忠利氏)
入選(5句)
- 夏祭りくじ引きあたりおどりだす/第三峡田小学校5年・鴇澤茜さん
- ふりそそぐ光のやりが夏の日に/第三峡田小学校5年・兼重晴さん
- 徒競走夏への助走ヨーイドン/第四峡田小学校4年・井上慧一さん
- 単衣の老婆蛇腹折りの地図を持ち/名古屋中学校1年・東野礼豊さん
- あじさいに雨がはねるや祖母の庭/日本女子大学附属豊明小学校4年・水谷柳衣さん
応募状況
- 期間:令和3年4月1日(木曜)から6月30日(水曜)
- 兼題:春惜しむ・母の日・緑陰・当季雑詠
- 選者:佐々木忠利氏(荒川区俳句連盟会長)
- 投句数:611句(一般の部566句/小中学生の部45句)
- 投句者数:153人(一般の部117人/小中学生の部36人)
過年度の入選結果