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「あらかわ俳壇」は区内外から兼題に沿った俳句を募集し、入選作品の選定・発表をしています。
年に4回募集をしています。
※注釈1 投句いただいた句・氏名は特選・入選に関わらず区の発行媒体に掲載する場合がございます。
※注釈2 俳号での掲載を希望される方は、俳号をご記入ください。
※注釈3 投句は未発表の句に限ります。また応募原稿は返却せず、著作権は荒川区に帰属します。
あらかわ俳壇は、皆様に支えられて第二十回を迎えることができました。
今後も多くの皆様にお楽しみいただけますよう尽力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
羽子板、土筆、春の雪、当季雑詠
3月31日(水曜)まで
インターネットからの投句は以下のサイトから
小中学生の部:小学生・中学生
対馬 康子氏
(現代俳句協会副会長、俳誌『麦』会長、俳誌『天為』最高顧問、Eテレ「NHK俳句」2020選者)
特選の方には、テレビ番組「プレバト!!」でお馴染みの俳人・夏井いつき氏の直筆サイン色紙をプレゼントします!
たくさんの投句をお待ちしております。
たくさんの投句をありがとうございました。入選は下記のとおりです。
魔女の呪文解け冬霧の街動く/大竹英子さん
魔女の呪文一覧表によると、動きよ、止まれ、道を開け、消えよ等々があるという。やっとの思いで呪文を解いた後、冬霧がいつしか消え元の活気ある街が動き出した。豊かに想像性を高め面白みと夢があり、無理のない描写にまとめている。(荒川区俳句連盟会長・佐々木忠利氏)
人生の夕暮に遭ふ時雨かな/下元祥三さん
旧姓を捨てた故郷赤のまま/鈴木真理子さん
頬杖の窓に篁村時雨/田中礼子さん
指十本泳がせ洗ふ木の葉髪/野村祥子さん
柿紅葉今年の庭に母立たず/本間宗一さん
かかしさん畑をまもるけいさつに/第六瑞光小3年・羽佐田依吹さん
かかしは、竹や藁で作った人形。蓑や笠、衣服をつけて畑に立てて、人間に見せかけて鳥などが作物を荒らさないように防いでいます。警察は国民を犯罪や事故から守る大事な仕事です。良く考えて同じような大切な役割を果たしていることに気づきましたね。(荒川区俳句連盟会長・佐々木忠利氏)
日向ぼこコロナでできず家の中/汐入小学校4年・佐藤壮馬さん
なべかこみお肉とりあいゆずの味/第二峡田小学校4年・吉賀燦さん
かきのきのさいごのいっこだれがとる/第四峡田小学校3年・井上慧一さん
かきの木は食べれぬけれどみはおいし/第九峡田小学校2年・稲垣奈名子さん
今年はね手が届いたよ柿の実に/千代田区立昌平小学校6年・土門大誠さん
たくさんの投句をありがとうございました。入選は下記のとおりです。
実家発つ木犀の香を吸いきつて/夜行さん
「木犀の香を吸いきつて」ということに、何か決意のようなものが伝わります。それは少しさみしい決意かもしれません。門の側の小さい頃から親しんだ金木犀の甘い香りが、作者にとって実家の存在を象徴しています。(現代俳句協会副会長・対馬康子氏)
丁寧な針目解くや古浴衣/山崎公子さん
独り猿ゐて鬼百合の夜の匂ひ/渡辺長二さん
霧の奥一角獣の草踏む音/石川夏山さん
使い捨てライター切れる湖に霧/近江菫花さん
漫才の御大逝けり嗚呼餞暑/茶糸好さん
グローブのあみからにげだすバッタかな/第四峡田小学校3年・井上慧一さん
つかまえたバッタが、グローブの網目からぴょんと逃げてしまった。野球の練習が終わった後でしょう、汗がしみたグローブ、草の匂い、緑のバッタの動きが目に浮かびます。バッタも広い世界に生きているのですね。(現代俳句協会副会長・対馬康子氏)
あきの夜にくもがパクリと月たべた/第二峡田小学校2年・佐藤信希さん
かぶとむしぼくのねぐせとにているよ/第二峡田小学校1年・志田健さん
なつのかわしぶきまぶしいぼうるなげ/第二峡田小学校1年・藤原美弥さん
大勢のせみが集まり曲になる/南千住第二中学校1年・土屋かのんさん
たくさんの投句をありがとうございました。入選は下記のとおりです。
草矢打つ敵に西部の勇者欲し/竹野美恵子さん
芒(すすき)、蘆(あし)、茅等の太い葉を矢の様に裂き指に挟んで飛ばす遊び。友達を敵に見立て競い合っているが、なんの反応もない敵方に西部の勇者の様なガンマンが欲しい。互いに張り合えば遊びにも熱が入るもの。西部の勇者を感覚的に捉え生彩を得ている。(荒川区俳句連盟会長・佐々木忠利氏)
裂織の帯を丸める短夜かな/田中礼子さん
葉桜や試歩に馴染みのできて来し/安西信之さん
さよならを言い出し難き日永かな/山内晃さん
短夜や開きっぱなしの旅ガイド/若林清子さん
紫陽花や雨招き入る躙り口/若林由美子さん
あじさいの色とりどりのがっしょうだん/第四峡田小学校3年・井上慧一さん
紫陽花は、色彩の種類が豊かで色が濃く、淡いものと幅広くあり、色が青から赤紫へ変化することから、七変化とも言う。その豊富な色合いのとりどりを合唱団と見て取った感性の素晴らしさと詩情に生き生き感が伺える句。(佐々木忠利氏)
葉桜に太陽キラキラいい天気/第二峡田小学校2年・辻萌叶さん
見上げるとわか葉と青空はんぶんこ/第四峡田小学校3年・井上慧一さん
五月晴れ思いをのせてインパルス/第三瑞光小学校3年・川口颯士さん
お手紙に桜のおし花つめこんだ/南千住第二中学校1年・大内柚葵さん
桜咲く外にいけないオンライン/南千住第二中学校1年・土屋かのんさん
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