ここから本文です。

木工

唐木細工(からきざいく)

吉田吉勝(よしだよしかつ)さん

昭和8年生まれ(西日暮里一丁目50番4号)
かりん・紫檀・黒檀・けやきなど、硬質の材料を用いて座卓や花台・高飾をつくる唐木細工は、指物師の流れを汲む技術である。取り扱う素材の独自性から特に「唐木細工」と呼ばれている。
吉田さんは17歳から、父・吉之栄さんについて修業を始めた。吉之栄氏は大正11年、16歳の時に台東区谷中の筧房吉氏の下に弟子入りして、昭和2年8月に独立した。自分で技術を鍛練し、覚えていかなければならないという。
昭和61年度に荒川区登録無形文化財保持者に認定。

指物(さしもの)

秋元良一(あきもとりょういちさん)さん

昭和8年生まれ(町屋四丁目30番11号)
指物とは、ホゾをくんで、鏡台・茶だんすなどをつくる技術のことをいう。秋元さんは、桑の他にきはだや桐を使用し、鏡台・茶だんすなどをつくる。最近は、修理も手掛けるという。
秋元さんは、縁続きの渡辺禀三氏(故人、元荒川区指定無形文化財保持者)の下で8年間、その後井上猪治氏(故人、元荒川区指定無形文化財保持者)の下でも修業を積み技術を修得した。
平成元年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。

井上喜夫(いのうえよしお)さん

昭和17年生まれ(東日暮里四丁目18番5号)
井上さんは、昭和36年、高校卒業後、父・猪治氏(故人、元荒川区指定無形文化財保持者)の下で修業を始め、指物の技術を修得した。桑・檜・献保梨・桜・黄檗・楢・桐などの材料を使用して、簿記台・鏡台・茶だんす・文机・電話台・座卓などの家具、調度類を製作している。後継者として、子息の健志氏がいる。
平成4年度、荒川区登録無形文化財保持者に認定。
平成25年度、荒川区指定無形文化財保持者に認定。

根本一徳(ねもとかずのり)さん

昭和27年生まれ(東日暮里二丁目44番10号)
根本さんが、師・島崎國治氏(故人、元荒川区登録無形文化財保持者)に弟子入りしたのは、昭和45年である。中学卒業後、職業訓練校木工科に2年間通学し、木のもつ美しさ・あたたかさを感じ一生の仕事と決め、紹介されて島崎氏のもとで修業することになったという。昭和59年に國治氏が没した後、現在地で、師から学んだ技術をもとに、鏡台・たんす・棚類・小引出し・座卓・箱物などを製作し、できないものがないように心掛けている。
平成14年度に荒川区登録無形文化財保持者に認定。

渡辺光(わたなべひかる)さん

昭和24年生まれ(荒川三丁目26番1号)
指物は、鉄釘などを使用せず、ホゾを組んで茶だんすや鏡台などを作る技術である。渡辺さんはその技術を父・禀三氏(故人、元荒川区指定無形文化財保持者)の下で修得した。禀三氏の残した桑材を受け継ぎ、その他、桐・黄檗なども素材に、茶だんす・鏡台・衣裳引出しなどの大物から、宝石箱・楊枝入れ・箸箱などの小物類まで、注文に応じて作っている。
平成13年度に荒川区登録無形文化財保持者に認定。

桶(おけ)

宮澤功(みやざわつとむ)さん

昭和15年生まれ(町屋四丁目34番13号)
桶は樽と並び、日常生活で広く使用された板材を組んでタガでしめた容器である。風呂桶・手桶・お鉢・飯台・盥など、金属や合成樹脂の製品が登場するまで、どこの家でも、こうした木製容器は欠かせないものであった。宮澤さんが桶製造の道にはいったのは中学卒業後の昭和30年。父・貞次郎氏(故人、元荒川区登録無形文化財保持者)の下で修業し技術を修得した。
平成5年度に荒川区登録無形文化財保持者に認定。

桐たんす

町田金三郎(まちだきんざぶろう)さん

昭和7年生まれ(東尾久五丁目1番7号)
桐たんすは、ホゾを組み合わせて作品を仕上げる指物師の技術の流れをくみ、後に専業化したものと考えられる。現在のような引出しつきのたんすは明暦8年の大火後に、使用されるようになった。
町田さんは、静岡県清水市で技術を修得した父・昇吉氏について、昭和22年より修業を積んだ。桐材の特徴(耐火性、耐湿性にとむ)を生かした、現在の生活に見合った作品を作り出している。
昭和60年度に荒川区登録無形文化財保持者、平成14年度に荒川区指定無形文化財保持者に認定。

村井正孝(むらいまさたか)さん

昭和21年生まれ(町屋一丁目17番15号)
村井さんは、祖父の代から続く桐たんす職人の3代目である。大学卒業後に父・正造氏に付いて修業を積み、技術を修得した。平成2年より跡を継ぎ、現在、弟の泰雄氏とともに、二人で桐たんす作りを行っている。村井さんが木地取りから組み立てまでを行い、弟・泰雄氏が仕上げを行っている。
平成21年度に荒川区登録無形文化財保持者に認定。

桐たんす仕上げ

村井泰雄(むらいやすお)さん

昭和24年生まれ(町屋七丁目21番7号)
村井さんは、兄・正孝氏(荒川区登録無形文化財保持者)と共に桐たんすを製造している。正孝氏が組み立てまでを行い、村井さんは仕上げ削り・色付け・金具付けなどの仕上げを行っている。
平成26年度に荒川区登録無形文化財保持者に認定。

印章小箱(いんしょうこばこ)

堀田義久(ほったよしひさ)さん

昭和10年生まれ(西尾久五丁目18番6号)
堀田さんは父の金三氏(元区登録無形文化財保持者)のもとで修業して技術を修得し、先代の技術を受け継いでいる。
印章小箱とは印鑑を収納するケースを製作する技術で、ヒメコマツの材にワニやトカゲの皮を張り合わせ、内側にベルベットなどの布地を張って仕上げる。
平成5年度に区登録無形文化財保持者に認定。

関連情報

こちらの記事も読まれています

お問い合わせ

地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館

〒116-0003荒川区南千住六丁目63番1号

電話番号:03-3807-9234

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?