荒川区および東京ガス株式会社のゼロカーボンシティ実現に向けた包括連携協定の締結について

　荒川区（区長　滝口学）および東京ガス株式会社（社長　笹山晋一、以下「東京ガス」）は、このたび、ゼロカーボンシティ実現に向けた包括連携協定（以下「本協定」）を締結しました。

　荒川区は、2021年6月に、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを表明し、脱炭素社会の実現に向けた取組を進めています。

　本協定は、荒川区と東京ガスがそれぞれの有する知見を活かし、地域が抱える様々な課題解決に向けて連携・協働することで、強靭で魅力あふれる持続可能なまちづくりの実現および地域社会の更なる発展に資することを目的としています。

連携事項

• ゼロカーボンシティの実現に向けた取組のトータルコーディネートに関する事項
• 個人および事業者への太陽光発電設備等の普及に関する事項
• 低炭素エネルギーの調達および公共施設への供給に関する事項
• 地域のレジリエンス強化に関する事項
• 環境エネルギー教育等を通じた啓発活動に関する事項
• ゼロカーボンシティの実現に係る魅力の情報発信に関する事項
• その他、ゼロカーボンシティの実現に向けた取組の推進に関する事項

締結日

　2025年4月28日

関係者コメント

荒川区長　滝口学

　本区では、2021年6月に、2050年までに二酸化炭素等の温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを宣言しました。

　この宣言に基づき、中期目標として2030年度の削減目標を設定するとともに、新たに、区民が日常生活で取り組める温暖化対策を定めた、「アクションプラン」を作成しました。また、脱炭素社会の実現を図るため、地球温暖化対策に関し、区民、事業者および区の責務を明らかにするとともに、基本的な事項等を定めた、「荒川区地球温暖化対策推進条例」を制定しました。本条例に基づき、現在および未来の区民が健康で安全かつ快適な生活を営む上で必要とする良好な環境の更なる確保を目指し、区民・事業者・区が一体となって様々な取組を行っております。

　ゼロカーボンシティの実現には、多様な主体が力を合わせて地球温暖化対策に取り組む必要があり、この度の協定の締結で、東京ガスの有するカーボンニュートラルなまちづくりに関する知見をお借りし、緊密な相互連携に基づいた取組等を実施できることを大変心強く思っております。

　今後とも、これまでの環境政策をブラッシュアップし、区民・事業者・区がともに連携・協働し取組を進めてまいります。

東京ガス株式会社常務執行役員　地域共創カンパニー長　小西雅子

　当社は、東京ガスグループ2023-2025年度中期経営計画「Compass Transformation 23-25」において、「エネルギー安定供給と脱炭素化の両立」「ソリューションの本格展開」を掲げ、多くの企業・自治体の皆さまとの協業を通じ、カーボンニュートラル社会の実現等に向けた取組を進めております。2023年11月には、エネルギーの枠を超えてお客さまが抱える課題を解決するソリューション事業ブランド「IGNITURE（イグニチャー）」を立ち上げました。

　本協定の締結により、区・区民・事業者が相互に協力し、ゼロカーボンシティの実現を目指される荒川区とともに、当社グループが創業以来培ってきたお客さまからの「信頼」や、「地域密着力」を活かし、連携できることを大変嬉しく思っております。今後も、荒川区との価値共創により、地域課題の解決および持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。

ソリューション事業ブランド「IGNITURE（イグニチャー）」について 

　東京ガスは、「ソリューションの本格展開」に向け、2023年11月30日、ソリューション事業ブランド「IGNITURE」を立ち上げました。　「IGNITURE」の下で展開するソリューションにより、ご家庭、法人、地域・コミュニティのお客さまが、「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と、「脱炭素・レジリエンス向上などでサステナブルな生活・事業」を、無理なく両立できます。

 

左から、東京ガス常務執行役員 小西雅子、荒川区長 滝口学