更新日:2023年8月9日
ここから本文です。
本日8月9日(水曜)、荒川ふるさと文化館で『夏休み子ども博物館「俳句をつくろう!」』が開催されました。
荒川区は松尾芭蕉が元禄2年(1689年)、江戸から奥の細道の旅に出発し、「行く春や」の矢立初めの句を詠んだ『奥の細道』ゆかりの地として知られています。江戸の境界に架かる千住大橋にほど近い素盞雄神社には、「おくのほそ道」の一節と芭蕉の坐像を刻んだ文政3(1820)年建立の「奥の細道矢立初めの句碑」が今も残されています。
参加した区内の小学生6名は、素盞雄神社の杜の自然に包まれて夏の季語を探し、大人顔負けの句会での俳句づくりと俳画にチャレンジしました。
午前9時30分、荒川ふるさと文化館の視聴覚室で、今日の俳句教室について説明がありました。講師で俳人協会会員の倉澤節子(くらさわ・せつこ)先生と市橋洋子(いちはし・ようこ)先生は「見るものや聞いたもの、匂いや感じることなど、あなたが感じたものが俳句の材料になります。五感を働かせて夏の季語を探しに行きましょう。」と参加した子ども達にアドバイスをしました。
続いて、松尾芭蕉が「千住といふところ(=南千住)」で「行く春や・・・」の矢立初めの句を詠む場面が登場する「『おくのほそ道』旅立ちの項」を全員で音読をし、奥の細道ゆかりの地で、芭蕉さんのように俳句を詠む気分を盛り上げ、隣接する素盞雄神社へ吟行に出発しました。
神社に着くと子ども達は、芭蕉の句碑にご挨拶をし、富士塚の周りの樹木で鳴く蝉の姿を追い、子育ての銀杏、地下140mから御神水を汲み上げている手水舎、青い実をつけた桃の木、四季の草花などがある自然豊かな境内を散策しながら、俳句の材料を探しました。
荒川ふるさと文化館に戻ると、さっそくミニ句会が始まりました。神社の境内で見つけたイメージを思い返しながら、子ども達は個性があふれる句を3句投句しました。同じ場所、同じ時間を過ごしても、それぞれの視点や感性で表現された句が並びました。続いて、子ども達による選句・披講、講師による選評が行われると子ども達は、思わぬ発見や新しい気づきを感じながら先生の解説に耳を傾けていました。
最後は、色紙に今日の会心の句と句に合わせた俳画を描きました。今日の成果は句集にまとめ、後日、成果発表のパネル展が荒川ふるさと文化館で予定されています。
荒川ふるさと文化館は、郷土の歴史・文化を楽しみながら学びを探求する場として、区に関する考古・歴史・民俗資料を展示公開しています。
「夏休み子ども博物館」は、荒川区の歴史や文化を、見て、聞いて、実際の体験を通じて、興味をもってもらおうと毎年開催しています。
俳句作りをはじめ、文化館周辺に残る伝説・昔話を訪ねる子どもの史跡巡りや、親子で展示解説を楽しんだり、職人さんに一日だけ弟子入りして、伝統工芸の技術を体験したり、古い民具の調査や収蔵庫探検など荒川ふるさと文化館学芸員の仕事を体験する「リトル学芸員」等があります。
荒川ふるさと文化館の展示について、学芸員が分かりやすく解説します。
※予約不要 当日お越しください。
※要予約 荒川ふるさと文化館 電話03-3807-9234
奥の細道矢立初めの句碑と子ども達
素盞雄神社で吟行
渾身の一句
講師による講評
お問い合わせ
地域文化スポーツ部生涯学習課
〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号
電話番号:03-3802-3111(代表)
区政広報部広報課報道映像係
〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎4階)
電話番号:03-3802-3111(内線:2135)
ファクス:03-3802-0044
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください