ここは東京都23区内で唯一の区立遊園地です。園内は「のりもの広場」「どうぶつ広場」「アリスの広場(水上ステージ)」などのエリアに分かれています。「のりもの広場」には絶叫系の激しい乗り物はありません。観覧車や豆汽車、コーヒーカップなど夢のあるゆったりした遊具が中心ですので、小さなお子様でも楽しく遊べます。
園長のお薦めスポットを3つ紹介します。
まずは「つり堀」です。ここには小さい型のコイとヘラブナがいます。お子様にコツを教えながら、親子でゆっくりと釣りを楽しんで下さい。お父さんがどんどん釣りあげることができれば、お子様に尊敬されること間違いなしです。料金は子供(4歳以上中学生まで)400円、大人1300円です(料金は1日のもの。他にも半日や1時間もあり)。
次に紹介するのが子どもプール。夏休み期間中に家族で水遊びで涼んではいかがですか。料金は、高校生以上350円、中学生以上150円です。
3つ目のお薦めは「どうぶつ広場」です。ここでは、ミーアキャット、ポニー、アライグマ、ニホンザルなどの動物と小鳥類が飼育されています。動物にはエサをあげることができます(エサは100円、またはのりもの券1枚)。ヤギ、ヒツジ、ウサギ、モルモットには直接触ったり、抱いたりできます。
あらかわ遊園の開園は大正11(1922)年にまで遡ります。当時は民営の大人向けヘルスセンターでした。浴場・演芸場・遊泳場・水上自転車・遊覧モーターボートなどの施設があり、「東京に最も近き避暑地・暑さ知らずの仙境・有名なるあらかわ大瀧あり」等のキャッチフレーズで大いに賑わいました。
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大正時代のあらかわ遊園です。隅田川の水を施設内に引き込んで、滝・池・築山などをつくりました。
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ところが昭和16(1941)年に第2次世界大戦の勃発に伴い歌舞音曲の自粛のもと閉園されます。戦争が終わり、昭和24(1949)年に「区立児童遊園」として新たに生まれ変わり、翌年には「区立あらかわ遊園」として開園しました。昭和61(1986)年には園内の全面改造に着手し、平成3(1991)年に現在の形になりました。
多くの遊園地や動物園などのレジャー施設が不況で苦しんでいるなか、あらかわ遊園は入場者数を毎年伸ばしています。その理由は、低料金で、安心してゆっくり遊べるという、他の施設にはない魅力があるからです。その魅力を是非、体感してみて下さい。 |