「蔵前の老人ホームにお相撲さんがやって来る！」を開催しました～相撲の聖地、蔵前に仮移転中の「グリーンハイム荒川」ではっけよい！～

　荒川区では、特別養護老人ホーム「グリーンハイム荒川」の老朽化による、大規模改修工事を11月から行っています。これに伴い、隣接する台東区の協力により、工事期間中、「旧特別養護老人ホーム蔵前」の建物を使用して「グリーンハイム荒川」を運営しており、入居者の皆さんが移転して過ごしています。

　この度、入居者の皆さんを励まし、また、近隣の幼稚園の園児や地域の皆さんとの交流を図ろうと、高砂部屋のお相撲さんを招いて、相撲イベントを開催しました。イベントでは、相撲実演等のほか、参加者からの願いをお相撲さんにひとつずつ叶えてもらいました。

当日の様子

　12月4日（木曜）、台東区蔵前に仮移転している、特別養護老人ホーム「グリーンハイム荒川」には、入居者のほか、近隣の蔵前幼稚園の園児や町会の皆さんなどおよそ60人が集まりました。

　寄せ太鼓の音とともに、会場に高砂部屋のお相撲さん4人が登場すると、大きな拍手で迎えられました。

　初めに、お相撲さんたちによる「四股踏み（しこふみ」、「股割り（またわり）」などが披露され、「押し出し」、「上手投げ」などの決まり手の紹介がありました。

　続いて、お相撲さんとの取組に挑戦。子供たちが大勢で挑む姿に、参加者から、「がんばれ～」「かわいいね～」と、あちらこちらから声が上がり、その微笑ましい取組に大きな拍手が送られました。

　最後に、たくましい腕で抱き上げてもらえる「お姫様だっこ」などの願いを叶えてもらいました。ほかにも、園児の皆さんの歌の披露やお相撲さんとの記念撮影など、参加者の皆さんは普段できない体験を楽しんでいました。

グリーンハイム荒川大規模改修に伴う、台東区の協力について

　特別養護老人ホーム「グリーンハイム荒川」の大規模改修工事に伴い、入居者に一時的（2年間）に移転してもらう必要があり、区内に代替施設の建設等を検討しましたが、適地がない等、困難な状況でした。こうした中、台東区に対して「特別養護老人ホーム蔵前」の移転に伴う既存施設の賃貸借について提案したところ、当該建物を2年間使用できることになりました。施設の大規模改修における、自治体間でのこうした取組は前例がなく、両区が協力することにより、荒川区は数十億円規模の支出を削減し、台東区は安定的な賃料収入の確保に繋がりました。

大勢の子供たちが挑む様子