荒川ゆうネットアーカイブ
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荒川区再発見5「西日暮里」

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3. 町田桐タンス製作所

外観

町田金三郎さんと荒川区指定無形文化財認定書
町田金三郎さんと
荒川区指定無形文化財認定書

桐工具
  桐工具
 住宅街の一画にひっそりと佇んでいる「町田桐タンス製作所」は、荒川区の無形文化財に指定されている町田金三郎さんのお店です。金三郎さんのお父様である初代・昇吉さんが大正12(1923)年に創業し、以来約80年に渡って東尾久で桐タンスを制作してきました。金三郎さんは昭和22(1947)年から昇吉さんに師事し、この道57年のベテラン職人。現在は息子さんの3代目・好男さんと共に制作に励んでいます。

  嫁入り道具のひとつとして有名な桐タンスは、耐火性・耐湿性・気密性に優れ、古来から衣類の収納家具として重宝されてきました。江戸時代初頭の大阪で誕生し、江戸では元禄3(1690)年に桐タンスを制作したという記録が残されています。今日では婚礼家具という概念から解放され、審美眼を備えた、真に価値のある良質のものを求める人々から人気を集めています。町田さん親子は、受け継がれてきた伝統の技を守りながらも、現代の若い人々の好みに合わせた作品の制作にも余念がありません。

総桐チェストと総桐ローチェスト
  総桐チェスト1と総桐ローチェスト
  薄い灰色に木目が美しい仕上げは「時代焼き」と言います。桐の表面をバーナーで焼いて焦し、天然の塗料を塗り、更に拭き取る技法です。人気商品は「総桐ローチェスト」(24万円)、「総桐チェスト1」(31万円)、「総桐チェスト2」(29万8000円)など。お値段が高く感じられますが、他の桐タンス店と比べるとかなりのお手ごろ価格、工場直販だからこそ実現できるのだそうです。「桐タンス」と銘打ち、破格の値段で販売している業者もありますが、中には粗悪なものもあるそうなので、くれぐれもご注意を。

  また、購入後のアフターケアも万全です。桐は湿度により膨張する素材なので、地域・気候が変わると引き出しが開かなくなる等のトラブルが発生することがありますが、そのような場合は、町田さん親子が出張して削り、調節してくれます。その他、古くなり隙間が空くなどのトラブルを抱えた桐タンスを削り直し、新品のように美しくリフォームすることも請け負っています。この様に、お直しができることも桐タンスの魅力のひとつです。永く大切に使うことができる素晴らしい家具ですね。

  「インテリアとしての美しさと、300年はもつ頑丈さを合わせ持つ、才色兼備なタンスを今後も作り続けていきたいですね」と語る金三郎さん。持ち主が変わっても生き続ける桐タンス、伝統技術が織りなすロマンを感じます。
●所在地:荒川区東尾久5-1-7
●電話:03-3893-3360
●FAX:03-3893-3587
●URL:http://www.matida-tansu.jp/
●E-mail:welcome@matida-tansu.jp
●営業時間:10時〜20時

問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)
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