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荒川区再発見 都市観光編1 東日暮里

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8. 羽二重団子
羽二重団子外観

江戸・明治期の店舗の様子
店内 創業文政2年(1819年)。こしあんと生醤油つけ焼きの古風な団子で知られる、東京を代表する老舗。加賀藩邸出入りの植木屋・澤野庄五郎が、風光明媚な音無川のほとり、芋坂の地に「藤の木茶屋」を開き、王子街道を往来する人々に団子を売り出したのが始まりといわれています。以来、当主は代を継ぐごとに「庄五郎」を襲名。「羽二重」の名前は、客の間で「ここの団子は、絹織物の羽二重のように柔らかい」と評判になり、それがそのまま商号となりました。

 羽二重団子の素材は、吟味された庄内うるち米。これを細かすぎず粗すぎず、ぴったりの加減に挽いた粉を臼と杵を用いてよく搗き、できあがった生地を丸めて扁たくして串に刺します。味は生醤油が香ばしい「焼団子」と渋抜き漉し餡を使い、すっきりした甘さが魅力の「餡団子」の2種類(1本231円)。どちらも滑らかな口ざわり、しこしことした独特の歯ごたえが堪りません。

 また、「羽二重団子」は、明治・大正の文豪に愛されたことでも有名です。夏目漱石の『吾輩は猫である』、正岡子規の紀行文『道灌山』と日記『仰臥漫録』、そして俳句5句にその名が記され、泉鏡花の『松の葉』、田山花袋の紀行文『東京の近郊』にもお店のことが記されています。また近年では、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』にも登場しました。

煎茶セット 羽二重団子は、お土産のほかに、喫茶室で趣のある庭を眺めながら、いただくこともできます。定番の「煎茶セット」は一人前2本一皿462円(1本231円で追加も可。お茶はお代わり自由)。2ッ刺しのお団子2本と抹茶を組み合わせた「抹茶セット」は546円(1本115円で追加も可)。日暮里散策の折には、ぜひ立ち寄りたいお店です。

 なお、落語と6代目庄五郎の昔語りが楽しめる「団子寄席」は平成21年に終了。その内容の記録はホームページに公開されています。
●所在地:〒116-0014 荒川区東日暮里5-54-3 ●電話:03-3891-2924 ●FAX:03-3806-8210
●JRおよび京成日暮里駅より徒歩3分 ●営業時間:9:00〜17:00 ●定休日 年中無休
●椅子席27、座敷席25

問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)
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