ここから本文です。
地球では、太陽からのエネルギーが地表を暖め、その一部が暖められた地表から宇宙に放出されますが、この熱を大気中の二酸化炭素などの温室効果ガスが吸収し、再び地表に戻す(温室効果)ことにより、地球の平均気温は生物が生きるのに適した環境に保たれてきました。
しかし、18世紀後半の産業革命以降、石炭や石油などの化石燃料を大量に燃焼させるなど、人の活動に伴って排出される量が急速に増えたため、近年、大気中の二酸化炭素濃度が上昇し続けています。その結果、太陽の光から得た熱のうち、地球から宇宙に出ていく割合が小さくなり、地表の温度が上昇する「地球温暖化」の現象が起きています。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第6次報告書では、2081年から2100年の世界の平均地上気温は、可能な限りの温暖化対策を施した場合のシナリオでも、1850年から1900年の平均気温よりも1.0から1.8℃上昇すると予測しており、気候変動による影響は避けられない状況になっています。
(出典:全国地球温暖化防止活動推進センターホームページ)
(出典:全国地球温暖化防止活動推進センターホームページ)
2015年のCOP21において、2020年以降の地球温暖化対策の国際枠組みである「パリ協定」が採択されました。この「パリ協定」では、産業革命前からの世界の平均気温上昇を2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること、各国が削減目標を提出し5年ごとに更新することなどが規定されました。
その後、IPCCが2018年に公表した「1.5℃特別報告書」において、2050年前後には世界のCO2排出量を正味ゼロにする必要があることが示され、世界中で「脱炭素社会」へ転換していくための取組が始まりました。東京都でも2019年に「ゼロエミッション東京戦略」が策定され、『2050年までにCO2排出を実質ゼロ』にするためのロードマップが示されました。また、我が国でも2020年に、2050年までに「脱炭素社会」の実現を目指すことが宣言されました。
荒川区においても2021年6月に、2050年までに温室効果ガスを実質排出ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを宣言し、2023年3月に「荒川区地球温暖化対策実行計画」を改定しました。
また、区民、事業者及び区の責務を明らかにするとともに、地球温暖化対策を総合的、計画的かつ効果的に推進し、脱炭素社会の実現を図るため、「荒川区地球温暖化対策推進条例」を制定しました。
こちらの記事も読まれています
お問い合わせ
環境清掃部環境課環境推進係
〒116-0002荒川区荒川一丁目53番20号
電話番号:03-3802-3111(内線:482)
ファクス:03-5811-6462
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください