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荒川区では平成20年から、飼い主のいない猫問題を解決するために、地域での取組みを支援しております。
飼い主のいない猫(いわゆる野良猫)についての相談が多数、保健所に寄せられます。相談内容としては「猫の排泄物の片づけが大変」、「子猫が産まれてしまった」、「鳴き声が気になる」などです。
猫は愛護動物なので、遺棄や殺処分を目的とした捕獲は『動物の愛護及び管理に関する法律』により、禁止されています。しかし何もしなければ、繁殖力に富む猫はどんどん増えてしまいます。猫が好きな方も猫に困っている方も地域に猫が増えることは望まないはずです。
これ以上猫が増えないようにするためには、不妊・去勢処置による繁殖抑制が最も効果的な対策となります。また、不妊・去勢手術をおこなうことは、発情時の鳴き声や尿の臭いの軽減にも繋がります。
区ではこうした飼い主のいない猫をめぐる問題解決のために、地域で取り組む方々を区の登録団体として支援しています(荒川区猫の屋外での活動の適正管理等に係る地域活動の支援制度)。活動をしてみたいなど、取組み内容についてご関心のある方はリンク先をご覧ください。
荒川区では地域住民による登録団体および区内獣医師会加盟動動物病院の協力の下、平成20年からこれまでの間に計3,800頭以上の飼い主のいない猫に対して、不妊・去勢手術をおこなってきました。
近年、年間の手術頭数は徐々に減少しています。その他にも、区に寄せられる子猫の相談や、路上での猫の死亡頭数なども減っていることから、不妊去勢手術を継続した結果として、区内全体の飼い主のいない猫の頭数が年々減少しているものと判断できます。
年度 | 平成20年 | 平成21年 | 平成22年 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 累計 |
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合計頭数 | 235 | 335 | 352 | 436 | 424 | 353 | 289 | 250 | 212 | 250 | 195 | 185 | 161 | 88 | 35 | 23 | 3,823 |
一方で「登録団体の適正な活動」と「無責任なえさやりだけの行為」が同一視され、登録団体の方が非難を受けることがあります。飼い主のいない猫問題を解決するため、「猫に不妊去勢手術を施すことで繁殖を抑え、一代限りの命を地域で見守る活動(いわゆる地域猫活動)」について、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
平成22年5月6日以降に区の助成で手術した猫には目印として、右耳の上部1センチ程度をV字にカットしています。この耳カットには、再度の捕獲や手術を防ぐ役割があります。
耳カットがあることで登録団体により適切に管理されていることが分かります。
猫にえさを与えるだけでは、排泄物や食べ残しなどにより環境が悪化し、ハトやカラスなどが寄ってくることもあり、周囲の皆さんから理解が得られません。以下のことを守ってください。
※注釈 給餌により不良状態を生じさせることは、条例により禁止されています。
もともと飼い主のいない猫は、捨てられた猫が原因です。「見慣れない猫(捨て猫)が急に現れて子猫を産んでしまい、野良猫がふえてしまった。」といった相談が保健所にも寄せられています。
猫を飼い始めたら、生涯飼い続けることが飼い主の義務です。どうしても飼育することが困難になった場合も、新しい飼い主を探すことは「飼い主の責任」です。
愛護動物である猫を遺棄することは、法令により罰則の対象になります。
荒川区および東京都では、飼い主のいない猫問題を地域の問題としてとらえ、住民や関係者との合意と協力の下で取り組んでいくため、以下の基本姿勢で飼い主のいない猫問題に取り組んでおります。(東京都発行『「飼い主のいない猫」との共生をめざす街ガイドブック』より引用)
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健康部生活衛生課管理係
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ファクス:03-3806-2976
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