更新日:2024年10月4日
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吉村昭が昭和63年に刊行した『雪の花』(原題「めっちゃ医者伝」昭和46年)は、江戸時代末期、天然痘の予防法である種痘の普及に尽力した福井藩の町医・笠原良策を描く歴史小説です。
同小説を原作に、映画「雪の花 ―ともに在りて―」が来年1月24日に全国公開されるにあたり、吉村昭記念文学館では、おしどり文学館協定荒川区・福井県合同展示「吉村昭の蔵書~福井の史料と歴史小説~」を開催いたします。
本展では、吉村昭が福井を舞台に描いた歴史小説、『動く牙』『天狗争乱』『雪の花』を執筆するにあたり、文献調査に使用した蔵書を中心に展示し、普段、間近で見ることができない蔵書に記された吉村自身の書き込みなどを通して、吉村昭の史料調査について紹介します。
また、映画「雪の花 ―ともに在りて―」の公開に向けた機運の醸成と吉村昭と原作への関心を呼び起こす機会にするため、同映画の特報映像の放映や笠原良策の紹介パネル等を展示するほか、妻で福井県出身の津村節子と共に福井を旅した写真をパネル展示し、荒川区と福井県との間で締結した「荒川区・福井県おしどり文学館協定」や夫婦作家と福井県との関わりについて紹介します。
令和6年10月5日(土曜)から12月18日(水曜)まで
吉村昭記念文学館(荒川区荒川2-50-1)2階 著作閲覧コーナー、エントランス
*(注釈)津村節子氏寄託資料
吉村昭氏の夫人で、荒川区立ゆいの森あらかわ名誉館長の津村節子氏は、福井県の出身で、福井県ふるさと文学館特別館長も務めておられます。吉村昭氏と津村節子氏は文壇でも仲の良い夫婦であることが知られており、仲睦まじい夫婦の象徴である「おしどり」にならい、両文学館も夫婦のように手を携えて協力していこうと、平成29年11月5日「おしどり文学館協定」を締結しました。作家夫婦に関する文学館同士の協定は、全国で初めてで、協定締結の11月5日は、吉村・津村夫妻の結婚記念日にあたります。
ポスター
お問い合わせ
地域文化スポーツ部ゆいの森課文学館係
〒116-0002荒川区荒川二丁目50番1号
電話番号:03-3891-4349
区政広報部広報課報道映像係
〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎4階)
電話番号:03-3802-3111(内線:2135)
ファクス:03-3802-0044
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