トップページ > 広報・報道・広聴 > 報道・プレス発表 > 2024年3月 > 「中高生俳句バトルinあらかわ」が開催されました

更新日:2024年3月24日

ここから本文です。

「中高生俳句バトルinあらかわ」が開催されました

本日3月24日(日曜)、サンパール荒川で「中高生俳句バトル in あらかわ」が開催されました。

このイベントは、毎年、愛媛県松山市で開催される高校生の俳句大会・俳句甲子園で14回の優勝を誇る開成高校と「俳句のまち宣言」をして俳句文化の普及に力を入れている荒川区が共催で実施するイベントで、俳句強豪校を全国から招いて行う俳句ディベート大会です。

今年は、開成高校に加え、前回の優勝校である名古屋高校(愛知県)、俳句甲子園全国大会出場経験のある横浜翠嵐高校(神奈川県)、立教池袋高校・海城高校(ともに東京都)、山形東高校(山形県)の6校が出場し、兼題として指定された言葉を用いて、春の季語で俳句を披講しました。

試合は、出場校がA~Dの4つのリーグに分かれてそれぞれ総当たり戦で予選が行われ、1試合3句を詠み、1句ごとにディベートを行い、勝敗を競いました。各リーグを勝ち上がった学校は決勝トーナメントへと進み、勝ち進んだ2校で決勝戦が行われました。

試合の様子

第1会場の小ホールで午後1時から始まった試合では、「横浜翠嵐高校」と「山形東高校」が兼題「年」で対戦。横浜翠嵐高校が「吊革へ伸びる少年夏近し」と詠んだのに対し、山形東高校は「人間五十年水菜挟まりぬ」と詠みました。横浜翠嵐高校は、山形東高校の句に対して「人間五十年の後に、水菜挟まりぬという結びつきにくい表現を取り合わせた意図を教えてください。」と質問。山形東高校は「人生は短いという大きな事柄に水菜が歯に挟まっているという小さな事柄を合わせることで事の大きさを対比しています。また、足が早い野菜として知られる水菜と儚く短い人生の関係性に共通点を見いだせると思います。」と説明しました。

この試合の3句の結果は、3対0で「山形東高校」が勝利。会場では、両校生徒の俳句に対する真摯な心が伝わってくる質問・回答の攻守のやり取りに対して、観客からは賛同の拍手が沸き起こりました。

決勝戦では、Bリーグ代表の「名古屋高校Aチーム」とCリーグ代表の「名古屋高校Bチーム」が対戦し、名古屋高校同士の対決となりました。

兼題「人」の対戦は、1句目から質の高い句がぶつかり合う白熱したディベートが展開され、優勝に向けて最後まで互いに一歩も譲らない、知的な頭脳バトルに会場は大いに盛り上がりました。

結果は、「爪を切る人の猫背や春の雪」などを詠んだ「名古屋高校Aチーム」が「名古屋高校Bチーム」を4対1で下し、優勝しました。

荒川区と俳句について

荒川区には、松尾芭蕉、正岡子規、小林一茶、西山宗因など、区と所縁のある俳人・文人が多くいます。

平成27年3月、荒川区は俳句の魅力を次代につなぐ架け橋として、子どもから大人まで俳句文化のすそ野をひろげ、豊かな俳句の心を未来に伝えることを誓い、「俳句のまち あらかわ」を宣言しました。

荒川区は、「奥の細道矢立初めの地 子ども俳句相撲大会」の開催を始め、夏休み子ども博物館「俳句を作ろう」、都電で俳句を詠む「都電DE俳句」、「子規・漱石句あわせin日暮里」などの数々の俳句事業を行うとともに、俳句手帳の作成、現代俳句センターの開設などを通して、俳句の普及啓発に努めています。

a

白熱した決勝戦の様子

 

b

決勝戦判定時の様子

 

c

優勝した名古屋高校Aチーム

お問い合わせ

地域文化スポーツ部文化交流推進課文化振興係

〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎3階)

電話番号:03-3802-3111(内線:2521)

ファクス:03-3802-4769

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?