荒川ゆうネットアーカイブ
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荒川区再発見7「荒川」

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1. 長澤製作所

外観

(上)2代目 長澤武久さん (下)3代目 利久さん
  上:2代目 長澤武久さん
下:3代目 利久さん
 鍛金(たんきん)の「長澤製作所」は初代・(故)長澤金次郎さんが創業し、現在は2代目・武久(たけひさ)さんと3代目・利久(としひさ)さんによって営まれています。鍛金とは、銀・銅・真鍮(しんちゅう)などの一枚の金属板を槌(つち)で打ち、伸ばしたり縮めたりしながら、茶器・花器などの様々な商品を作り出す伝統技術のことです。初代と2代目は、荒川区無形文化財保持者に認定されています。今回は、3代目・利久さんにお話を伺いました。

 まず驚くのは、その商品の美しさ。急須や杯など、芸術品と見紛うばかりの輝きと色合いです。「でも、芸術品ではないんです。やっぱり、お客様に実際に生活の中で使っていただいて、喜んでもらわないと駄目だと思うんですよ」と利久さんは語ります。

 実際手に取ってみると実用性に優れていることがよく分かります。例えば急須の注ぎ口の微妙なカーブの角度は、茶零れがないように工夫されています。鍛金商品は、装飾性と実用性を追求して生まれた見事な逸品なのです。

 人気の商品は、「銅製急須上手付型(大)」(29400円)、「銅製茶器三点揃」(急須12600円・茶筒10500円・湯こぼし90450円)、「純銀製杯利久作」(52500円)など。

左:銅製急須上手付型(大) 中:銅製茶器三点揃 右:純銀製杯利久作
左:銅製急須上手付型(大)
中:銅製茶器三点揃
右:純銀製杯利久作
 
 多少凹んでしまったりしても大丈夫。購入後のアフターケアは万全なので、安心です。少々お値段は張りますが、一生使えることを考えれば、実に経済的です。なお、商品の販売はデパートの催し物などがメインですが、事前に電話をすれば、長澤製作所に直接行くことも可能です。

 昭和43(1968)年生まれの利久さんは、鍛金技術の後継者として、失われつつある日本の伝統工芸に危機を抱いています。異業種交流や、他の伝統技術後継者の集いなどに積極的に参加して、時に議論を重ねながら今後の展望を真剣に模索しているそうです。様々な伝統工芸のコラボレーションなど、新しい試みが展開される日も近いかもしれません。

道具の数々
  道具の数々
 「熱伝導率が高い銅の急須で入れたお茶の味は格別です。手作りの良さは、実際に触ってみないと分かりませんので、是非、一度おいで下さい」と利久さん。皆さんも直に触れて、その素晴らしさを体感してみて下さい。 
●所在地:荒川区荒川3-7-4
●電話:03-3891-4907
●都電荒川線荒川区役所前停留所・JR常磐線三河島駅下車徒歩5分

問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)
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