地震火災による被害をなくすために

荒川区長　西川太一郎
　過去に発生した大規模地震では、その二次災害として多くの地震火災が発生しています。荒川区は、地震に関する地域危険度測定調査における総合危険度が高い地域を多く抱えており、1軒の出火から大規模な火災につながる恐れがあります。
　区では、出火防止対策や迅速な初期消火体制の強化を推進するため、感震ブレーカーや家具の転倒・落下・移動防止対策器具の購入等への助成を行うとともに、区内各所への消火器の設置や永久水利施設の整備等、さまざまな取り組みを進めています。
　今年は、多くの尊い命が奪われた東日本大震災から12年が経過し、関東大震災の発生から100年の節目を迎えます。区民の皆様におかれましては、地震火災による被害を最小限に抑えるため、日ごろから対策に取り組んでいただくとともに、有事の際は、地域と行政が一丸となった消火活動にご協力くださいますようお願い申し上げます。