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更新日:2026年8月9日

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令和8年度企画展 海に流された数奇な運命ー吉村昭「漂流」と「アメリカ彦蔵」

 吉村昭は、漂流を題材にした作品や随筆を数多く執筆しています。その中で今回「漂流」と「アメリカ彦蔵」を中心に取り上げました。 
「漂流」は18世紀後半、シケに遭い無人島に漂着した土佐の船乗り、長平を主人公にした長編小説です。吉村は、長平の強靭な意志力と、12年余に及ぶ無人島での生活が、創作意欲を刺激したと語っています。「アメリカ彦蔵」は、兵庫県播磨町出身の浜田彦蔵(ジョセフ・ヒコ)について描いた作品です。彦蔵は、1850年、遠州灘で暴風雨に遭い漂流し、アメリカ船に救助され渡米しました。幾多の苦難を乗り越えて日本に帰国後、横浜で民間人として初めての邦字(日本語)新聞を発刊しました。吉村はかなり前から彦蔵に関心を抱いており、「どうしても彦蔵を主人公に小説を書いてみたい」と考えていました。
 この度の展示では、長平と彦蔵に焦点を当て、作品を通してこの二人の人物像に迫ります。吉村の漂流民に対するまなざしや、作品に込めた漂流民の悲哀を感じていただけたら幸いです。
 吉村は、これまで令和8年7月31日、吉村昭没後から20年という節目を迎えるにあたり、家族と何度も訪れた越後湯沢に焦点を当てて、展示を開催します。
 生前からこの地に墓を建てていた吉村にとって、越後湯沢は、仕事場がある「創作の場」であり、「もう一つのふるさと」であり、「自らが眠る場所」として選んだ特別な土地です。このことから、本展示では新潟県越後湯沢町と吉村との繋がりを紐解いていきます。
 また吉村没後、妻であり、同じく小説家である津村節子が校正を続けた吉村の校正原稿も紹介し、互いに支え合った夫婦作家の絆も紹介します。 

会期

令和8年8月8日(土曜)~10月4日(日曜)

※注釈 8月20日(木曜)、9月4日(金曜)、9月17日(木曜)は休館

開館時間

午前9時から午後8時30分まで

会場

ゆいの森あらかわ 3階企画展示室 

入館料

無料

お問い合わせ

地域文化スポーツ部ゆいの森課文学館係

〒116-0002荒川区荒川二丁目50番1号

電話番号:03-3891-4352

ファクス:03-3802-4350

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