トップページ > 広報・報道・広聴 > 報道・プレス発表 > 2024年7月 > 吉村昭記念文学館 第25回トピック展示 吉村昭「冬の鷹」を読み解く-「解体新書」刊行250年-

更新日:2024年7月16日

ここから本文です。

吉村昭記念文学館第25回トピック展示 吉村昭「冬の鷹」を読み解く-「解体新書」刊行250年-

 今年は、安永3年(1774年)に前野良沢と杉田玄白により「解体新書」が刊行されてから、250年の節目を迎え、吉村昭の『冬の鷹』(昭和49年 毎日新聞社)の刊行から50年になります。

 明和8年(1771年)小塚原の刑場で解剖を初めて見た前野良沢と杉田玄白の二人は、ドイツ人医師クルムスの解剖書『ターヘル・アナトミア』にそのまま合致していることに感嘆し、これをきっかけに、玄白らによる『ターヘル・アナトミア』の日本語翻訳が始まり、艱難辛苦の末、安永3年(1774年)、「解体新書」が刊行されました。

 本展では、「解体新書」の成立過程について、前野良沢に光を当てながら描いた小説「冬の鷹」を通して、前野良沢と杉田玄白の対照的な生き方、人物像を浮き彫りにしながら、「解体新書」のもたらした歴史的意義について考えます。

 また、今回展示している「解体新書」は、国文学研究資料館から借用した貴重な安永3年の初版本です。この機会にぜひご覧ください。

期間

 令和6年6月21日(金曜)~9月18日(水曜)

場所

 吉村昭記念文学館(荒川区荒川2-50-1)2階常設展示室 著作閲覧コーナー

主な展示資料

  • 「解体新書」(序図、一~四巻)(国文学研究資料館蔵)
  • 自筆メモ「解体新書について」(津村節子氏寄託資料)
  • 自筆原稿「梅の刺青」(津村節子氏寄託資料)
  • 新聞記事「時代を動かした訳業『解体新書』刊行二百年によせて」(サンケイ新聞 昭和49年8月12日夕刊)
  • 『冬の鷹』(昭和49年 毎日新聞社)
  • 『冬の鷹』(昭和51年 新潮文庫)
  • 片桐一男『杉田玄白』(昭和46年 吉川弘文館)
  • 酒井シヅ『新装版解体新書』(平成10年 講談社学術文庫)
  • 小川鼎三『解体新書 蘭学をおこした人々』(昭和43年 中公新書)
  • 岩崎克己『前野蘭化1 解体新書以前』(平成8年 平凡社)
  • 写真「蘭学事始の地碑」(提供:中央区立京橋図書館)他4点

回向院の観臓記念碑について

 小塚原の刑場跡地付近には、牢死者や刑死者等を供養するために創建された回向院(荒川区南千住5-33-13)があり、回向院の本堂入口には、「解体新書」刊行を記念した観臓記念碑があります。

トピック展示チラシ(表)

トピック展示チラシ(表)

トピック展示チラシ(裏)
トピック展示チラシ(裏)

お問い合わせ

地域文化スポーツ部ゆいの森課文学館係

〒116-0002荒川区荒川二丁目50番1号

電話番号:03-3891-4349

区政広報部広報課報道映像係

〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎4階)

電話番号:03-3802-3111(内線:2135)

ファクス:03-3802-0044

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?