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本日、8月21日(日曜)、荒川ふるさと文化館で、「あらかわ職人道場~銅のしおりを作ろう!~」が開催されました。午前11時から始まった第1部では定員3名が参加し、荒川区が誇る職人の伝統工芸技術を体験しました。
荒川ふるさと文化館は、郷土の歴史・文化を楽しみながら学びを探求する場として、区に関する考古・歴史・民俗資料を展示公開しています。
「あらかわ職人道場」は、実際の体験を通じて、子ども達に区の歴史や文化などに興味をもってもらおうと、荒川ふるさと文化館が毎年開催している「夏休み子ども博物館」の事業の一つです。区内在住・在学の小学生と中学生が、区内の職人さんに弟子入り体験をして、伝統工芸の技を学ぶワークショップとなっています。
今回の「銅のしおりを作ろう!」は、令和3年度に荒川区指定無形文化財保持者に認定した、鍛金 福士豊二(ふくし とよじ)さんを講師に招き、参加者は、金属の板に金槌でたたいて模様をつける鍛金の技を体験しました。
また、今月23日には、衣裳着人形の伝統工芸職人、竹中温恵(たけなか よしえ)さんに技の一部を学んで、ひな人形などの衣裳の生地を使った「カードケース制作」のワークショップが行われる予定です。
ワークショップの開始に合わせ、参加者たちが次々と会場に集まってきました。会場には、槌目の加工がされた金槌等の道具が机にずらりと並んでおり、参加者たちは初めて見る、職人ならではの道具等に関心を持っている様子でした。
第1部のワークショップでは、銀を主な材料とし、鍛金の技法を用いて、作品製作やワークショップを行っている講師のご厚意で、参加者は夏休みスペシャルとして「銀のしおり」を製作しました。
まず、金槌を使い、銀板の表面に模様をつける作業を行いました。金槌の中には大小の丸の槌目、横に筋が入ったような槌目など様々なものがあり、参加者は迷いながらも好みの金槌を選択していました。参加者一人ひとりの目の前で、講師が金槌のたたき方などをアドバイス。また、参加者は力強くリズミカルたたく職人の技を見て習い、作業を進めました。多種類の金槌を使う子もおり、丸と線を組み合わせ、花火のような模様をつくるなど、それぞれオリジナルの模様をつけていました。「カンカン、カンカン」と金槌で銀板をたたく音が会場に鳴り響きました。
次に、模様をつけた銀板につやを出すほか、銀板の黒ずみを防ぐために、布で銀板の表面を磨く作業を行いました。力強く磨くと、表面につやが出てきました。同時に模様もはっきり出てくる様子に、「きれい!」という声が聞こえてきました。その後、銀板を乾拭きし、紐を付け、オリジナルの「銀のしおり」が完成しました。
参加した区立ひぐらし小学校6年の山本悠生(やまもと ゆうき)さんは「金槌でたたくのが大変だったけど、納得のいく模様をつけることができました。読書をするときに、このしおりを使いたいと思います。」と話してくれました。
講師のアドバイスを真剣に聞く参加者
銀板をたたいて模様付け
力強く銀板を磨いてつや出し
完成したしおりを持って記念撮影
お問い合わせ
地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館
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