トップページ > 広報・報道・広聴 > 報道・プレス発表 > 2022年8月 > 芭蕉になりきって俳句を書こう~夏休み子ども博物館「俳句をつくろう」開催 ~

更新日:2022年8月18日

ここから本文です。

芭蕉になりきって俳句を書こう~夏休み子ども博物館「俳句をつくろう」開催 ~

 本日8月18日(木曜)、荒川ふるさと文化館で、夏休み子ども博物館 「俳句をつくろう」が開催されました。

 「行く春や鳥啼き魚(うお)の目は泪(なみだ)」――松尾芭蕉は『おくのほそ道』の中で、旅立ちの惜別を、鳥は悲しそうに鳴き、魚も涙を浮かべているようだと表現し、旅の記録紀行文の書きはじめ(矢立初め)としてこの句を詠みました。素盞雄神社には、文政3(1820)年に建てられた芭蕉の坐像が刻まれた「奥の細道矢立初めの句碑」(区指定文化財)が今も残されています。奥の細道矢立初めの地として知られる荒川区。参加した区内の小学生12名は、素盞雄神社の自然に囲まれながら夏の季語を探し、個性豊かな句と俳画を作り上げていきました。

当日の様子

 午前9時25分、雨が降りしきる中、荒川ふるさと文化館の視聴覚室には、自分のオリジナル俳句を作ろうと意気込んだ参加者の子ども達が続々と集まり、いよいよ「俳句をつくろう」のスタートです。俳句づくりに先立って今回の講師である、俳人協会会員の倉澤節子(くらさわ・せつこ)先生と市橋洋子(いちはし・ようこ)先生からの「見るものや聞いたもの、匂いや感じることなど、あなたが感じたものが俳句の材料になります。五感を働かせて夏の季語を探しに行きましょう。」というアドバイスを受け、子どもたちは一列に並んで芭蕉の句碑が建つ、隣接する素盞雄神社へ「吟行」に出発しました。

 子どもたちは、桃の実や虫かごのキリギリス、エノコログサ(猫じゃらし)、空蝉(蝉の抜け殻)等、真剣な眼差しで季語を探し、大人顔負けの「吟行」の体験をしました。

 一行が荒川ふるさと文化館に戻ったところで、今度は「句会」が始まりました。今日見つけた季語を使っていざ五・七・五を作ろうとすると、なかなか思いつかずかなり悩んでいる様子が伺えました。最初は悪戦苦闘していた子ども達も、講師たちの「そのときどう感じた?」など丁寧なアドバイスを受けて、徐々に感覚を掴んだのかアイデアがつまった、オリジナリティーあふれる自分なりの一句を2句投句していました。その後、選句・披講・選評を行いました。同じ場所で見た、同じ季語の「桃」でも「ピンク、おいしそう」、落ちた実に注目するなどと、それぞれの感性で詠まれている句がありました。次に自分が詠んだ句に絵を添える俳画づくりに挑戦しました。色紙には、大きな文字で五・七・五の句と、句に合わせて、桃の実、赤まんま、猫じゃらしといった植物など子どもたちの思い思いの絵が描かれました。

 今回参加した、第三瑞光小学校3年の野島・梨乃(のじま・りの)さんは、「今回初めて参加したけど、季語を自分で見つけて俳句を作ることがとても楽しかったです。今日考えた俳句は周りの友達にもぜひ披露したいです。」と話してくれました。

「俳句のまちあらかわ」について

 荒川区は平成27年3月に「荒川区俳句のまち宣言」を行い、子どもから大人まで俳句文化の裾野を広げ、豊かな俳句の心を育む取組みを行っています。荒川区では俳句文化に親しんでもらおうと、小学生が土俵上で俳句とパフォーマンスを披露しトーナメント形式で競う「奥の細道矢立初めの地子ども俳句相撲大会」や年間を通して気軽に俳句を投句できる「あらかわ俳壇」、俳人・金子兜太(かねこ・とうた)氏の句碑の建立など、俳句に関する様々な事業を展開しています。

夏休み子ども博物館とは

 荒川ふるさと文化館は、郷土の歴史・文化を楽しみながら学びを探求する場として、区に関する考古・歴史・民俗資料を展示公開しています。「夏休み子ども博物館」は、実際の体験を通じて、子ども達に区の歴史や文化などに興味をもってもらおうと毎年開催しています。今年はその他、区内の「鍛金」や「衣裳着人形」の伝統工芸職人に技の一部を学んで「銅のしおり」や「衣裳着人形の生地で作るカードケース」作りに挑戦する「あらかわ職人道場」、古い資料の調査など荒川ふるさと文化館学芸員の仕事を体験する「リトル学芸員」等を実施しています。

季語を感じて

季語を感じて

夏を見つけた!

夏を見つけた!

 

五・七・五に当てはめて

五・七・五に当てはめて

 

投句の様子

投句の様子

 

これが私の渾身の作品

これが私の渾身の作品

選句の様子

選句の様子

 

 

お問い合わせ

地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館

〒116-0003荒川区南千住六丁目63番1号

電話番号:03-3807-9234

ファクス:03-3803-7744

区政広報部広報課報道映像係

〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎4階)

電話番号:03-3802-3111(内線:2135)

ファクス:03-3802-0044

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?