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荒川区再発見5「西日暮里」

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4. 諏方神社

外観と拝殿額

松本源之助さん(左から2番目)
松本源之助さん(左から2番目)

境内にある「荒神さま」
  境内にある「荒神さま」
 現在は、朝のラジオ体操の場として利用されている「諏方(すわ)神社」ですが、その創建は元久2(1205)年、何と約800の歴史を誇る神社です。諏訪大社(長野県諏訪市〜諏訪郡)の分社なので、御祭神は同じく建御名方命(たけみなかたのみこと)。「諏訪」ではなく「諏方」と表すのは、中世から近世にかけての表記に倣ったものです。江戸時代には、日暮里新堀・谷中の総鎮守として広く信仰を集めました。また、当時は「谷中生姜」の産地としても知られ、農家の人々が豊作の祈願に訪れたそうです。

 境内に足を踏み入れると、まず木々の多さに驚きます。雨が降っても地面が濡れないのではないかと思われるほどの緑色の天井、その中核を成すのが銀杏の大木です。更に敷地の奥へと進むと高台ならではの眺望が開け、気持ちの良い風が吹き抜けます。眼下にはJRの線路が走り、電車ウォッチングの場所としても有名なのだとか。

 荒川区有形文化財に指定されている手水鉢(ちょうずばち)や、日本画の大家・横山大観の筆による拝殿額、かまどの神様「荒神さま」、2基の庚申塔などもあり、見どころは盛りだくさんです。また、「荒川区の著名人」6月号にご出演いただいた、西日暮里在住の松本源之助さんが奉納神楽を務めています。

 ここ諏訪台からは遠く筑波山や隅田川などが見え、江戸時代から景勝の地として知られていました。この一帯は当時「新堀(にっぽり)」でしたが、日が暮れるまでいても飽きない「日ぐらしの里」と呼ばれたことから、「日暮里」となったのだそうです。この日も、電車に乗ってわざわざ散策にいらした老夫婦や、ベンチに座って長時間の読書に耽る人など、たくさんの人々が神社を訪れました。江戸時代から400年に渡り、平成の今日も「日ぐらしの里」として皆に愛されて続けています。

 ところで、諏方神社の神主さんの苗字は「日暮(ひぐらし)」さんです。この奇妙な一致は、偶然ではないはず。
●所在地:荒川区西日暮里3-4-8
●電話・FAX:03-3821-4275
●JR山手・京浜東北線、東京メトロ千代田線西日暮里駅下車徒歩5分

問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)
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