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4月27日(土曜)から荒川ふるさと文化館において、「速報!あらかわの文化財展」を開催します。本展は、令和5年度に荒川区登録・指定となった文化財や荒川区の文化財関連事業を紹介することにより、荒川区の文化財と文化財行政への理解と関心を深めてもらうことを目的として、毎年開催しています。
衣裳着人形(いしょうぎにんぎょう) 竹中温恵(たけなか・よしえ)氏
デザインを構想し、胴体を作り衣裳を着せ付け、桐塑(とうそ)製の頭(かしら)を取り付けて仕上げます。「鶴屋半兵衛」の号で、木目込風(きめこみふう)の意匠の衣裳着人形「おさな人形」も手がけており、衣裳着人形の製法で人形化を実現させた新たなジャンルの衣裳着人形を考案した職人として知られています。区指定無形文化財保持者の夫、竹中重男氏と共に衣裳着人形製作にあたっています。
木造七面明神立像宮殿(もくぞうしちめんみょうじんりゅうぞうくうでん)〔延命院蔵〕
木造七面明神立像(区登録有形文化財)を安置するために建立されました。七面堂内陣の須弥壇上に置かれ、内部には七面明神立像の厨子の他に、開山日長が霊告により得たとされる神竜の鱗、鏡、持国天立像、毘沙門天立像が安置されていいます。桁行1間(約1.8m)、梁間1間の入母屋造(いりもやづくり)で、屋根の瓦は本瓦型板葺(いたぶき)でふかれており、全体は彫刻や金箔・彩色(さいしき)・錺(かざり)金具で装飾が施されています。建立時期は江戸時代前期で、江戸の七面明神の中でも最も初期のものとされる木造七面明神の造立時期と一致します。
出羽三山供養塔(でわさんざんくようとう)(文政十年丁亥歳〈ひのといのとし〉四月銘)〔素盞雄神社蔵〕
文政10年(1827年)4月、素盞雄神社の氏子町、下谷通新町(しやたとおりしんまち)の人々が出羽三山(山形県)に参詣(さんけい)したことを記念して建立した供養塔です。正面に「月山(がっさん)・湯殿山(ゆどのさん)・羽黒山大権現供敬塔(はぐろさんだいごんげんくぎょうとう)」と刻まれています。そのほか、「羽黒山深川御簾講中(はぐろさんふかがわみすこうちゅう)」「東叡山羽黒御本坊元講中(とうえいざんはぐろごほんぼうもとこうちゅう)」の講名、願主・小泉金兵衛ほか11人の下谷通新町の人々と石工・紋次郎の名前等が刻まれています。
提灯文字(ちょうちんもじ) 石井達也(いしい・たつや)氏
提灯の火袋に文字や家紋・神紋を描き入れる技術を有します。明治19年(1886)創業の「南千住の大嶋屋(コツの大嶋屋)」の四代目。提灯に主に祭礼用具に用いる高張提灯・弓張提灯や看板の文字を手がけています。主に南千住の素盞雄神社の奉納提灯、天王祭(荒川区登録無形文化財)を彩る行灯・献灯提灯、周辺地域の祭礼提灯等を製作しています。
衣裳着人形・竹中温恵さん
木造七面明神立像宮殿
出羽三山供養塔
提灯文字・石井達也さん
お問い合わせ
地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館
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電話番号:03-3807-9234
ファクス:03-3803-7744
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