世代・地域・人をつなぎ「平和」を次代へ

　今年、戦後80年を迎えました。しかし、世界には、今も終わりの見えない戦火の中、一日も早い平和を待ち望む多くの人々がいる現実があります。

　区では、平成7年10月、戦後50年目の国連デーに「荒川区平和都市宣言」を行い、永遠の平和を願い、明日の世代に伝えていく決意を示しました。その決意は、「荒川区人権推進指針」の4つの柱の一つ「平和を願う心をつなぐまちを目指します」にも表れています。人権推進指針は、昨今の課題を反映し改定を進め、現在、パブリックコメントを実施しておりますが、この平和への願いは大切に引き継いでいます。

　私は、3つの「つなぐ」をビジョンに掲げ、世代・地域・人の力がつながる荒川区を目指して、区政運営にあたっています。平和はまさに、地域に暮らす全ての区民が手を携え合い、ともに平和を願い、次世代へとつないでいくことで、初めて実現できるものです。

　区は、荒川区人権推進指針の理念に基づき、全ての人々が個性を認め合い、互いの人権が尊重される、寛容で平和な社会の実現に向け、なお一層の努力を重ねて参ります。区民の皆様も、この機会に身近な方々と平和について語り、次代に平和を希求する心をつないでいただきますようお願いいたします。

　荒川区長　滝口　学