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更新日:2020年6月17日

あらかわ区議会 Arakawa City Assembly

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所有者不明の土地利用を求める意見書提出について

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平成28年度の地籍調査において不動産登記簿上で所有者の所在が確認できない土地の割合は、約20パーセントに上ることが明らかにされました。また、国土計画協会・所有者不明土地問題研究会は、2040年には、ほぼ北海道の面積に相当する(約720万ヘクタール)所有者不明土地が発生すると予想しています。
現行の対応策には、土地収用法における不明裁決制度の対応があり、所有者の氏名・住所を調べても分からなければ調査内容を記載した書類を添付するだけで収用裁決を申請できますが、探索など手続きに多大な時間と労力が必要となっています。
また、民法上の不在者財産管理制度もありますが、地方自治体がどのような場合に申し立てができるかが不明確な上、不在者一人につき管理人一人を選任するため、不在者が多数に上ると手続きに多大な時間と労力が掛かるのが現状です。
所有者不明土地の利用に明示的な反対者がいないにもかかわらず、利用するために多大な時間とコストを要している現状に対し、所有者の探索の円滑化と所有者不明土地の利用促進を図るための制度を構築するべきです。
よって、荒川区議会は、政府に対し、以下の項目について要望します。

  1. 所有者不明土地の発生を予防するため、不動産登記の義務化等の仕組みを整備すること。
  2. 土地所有権の放棄の可否や土地の管理責任のあり方等、土地所有のあり方の見直しを行うこと。
  3. 合理的な探索の範囲や有益な所有者情報へのアクセスなど、所有者の探索の合理化を図ること。
  4. 所有者不明土地の収用手続きの合理化や円滑化を図ること。
  5. 収用の対象とならない所有者不明土地の公共的事業の利用を促進すること。

提出先

内閣総理大臣・総務大臣・法務大臣・農林水産大臣・国土交通大臣

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