荒川区の再開発

荒川区は、住宅、商業、工業が混在しながら密集し、小規模宅地で建物の老朽化が進んでいる地区が多く存在しています。区では、こうした防災上危険な地域の解消や街の活性化・新たな賑わいの創出を図るため、再開発事業に取り組んでいます。
区の再開発事業は、主要な商業集積を持った地区や特色のある商業地区が少ないことなどから、特に、駅前周辺を中心とした再開発に重点が置かれ、住民で組織した再開発組合が推進する市街地再開発事業や、区と都市再生機構等が推進している「南千住地区住宅市街地総合整備事業」、また、東京都が施行した「白鬚西地区市街地再開発事業」などがあります。

荒川区再開発事業位置図

各地区の再開発の概要

町屋駅前地区

町屋駅周辺は、区の中心に位置する商業地域であるとともに、東京メトロ千代田線、京成線、都電荒川線の3線が交差する交通の結節点でありながら、駅周辺の都市基盤が未整備のままで、防災面での問題を抱えた地域でした。
区内で最初の再開発組合による市街地再開発事業が行われた地域であり、既に、町屋駅前西地区、東地区、中央地区、南地区で事業が完了しています。

日暮里駅周辺地域

日暮里駅周辺はJR山手線の駅を有し、区の玄関とも言える地域です。新交通システム「日暮里・舎人ライナー」の導入を契機として、当区の玄関にふさわしい複合市街地の形成を目指し、日暮里駅前では西地区・中央地区・北地区の3つの地区で、一体的に市街地再開発事業を行いました。
また、東日暮里五丁目の老朽化した同潤会アパート及びその周辺において、防災性の向上などのため、市街地再開発事業を行いました。西日暮里駅前地区では、都市基盤の整備やにぎわいの創出を図るため、市街地再開発事業が計画されています。

南千住駅周辺地域

南千住駅東側では、白鬚西地区市街地再開発事業や南千住地区住宅市街地総合整備事業などの大規模開発により市街地住宅等が整備され、賑わいのある新しい街が形成されています。
南千住駅西側では、駅東側の再開発とつくばエクスプレスの開業にあわせて、駅前広場の整備を含む南千住西口駅前地区第一種市街地再開発事業が進められ、事業が完了しています。

三河島駅前地区

三河島駅周辺は、尾竹橋通りに面した地域で、旧真土小学校跡地を核とした「北地区」と三河島駅をはさんで反対側にある「南地区」があります。周辺には、区内でも有数の商店街があり、下町の賑わいがある地域でもありますが、駅周辺の都市基盤の整備を含めた再開発事業を推進しています。
三河島駅前南地区は、都市型住宅、業務・商業施設等の効果的な整備を行い、駅周辺の活性化や防災性の向上などが図られました。三河島駅前北地区では、防災性の向上や安全で魅力ある複合市街地の形成を図るため、市街地再開発事業が計画されています。

荒川区再開発事業に関する要綱

荒川区市街地再開発事業補助金交付要綱（PDF：125KB）