更新日:2021年4月1日

ここから本文です。

荒川区の動物

哺乳類

野生の哺乳類は一般に人間が近づくと出てこなかったり逃げてしまうことが多く、また夜に行動するものも多いため、なかなか出会うチャンスがありません。
しかし、区内には小型の哺乳類であるネズミやコウモリの仲間の他、タヌキの記録もあります。
また、ニホンザルがやってきて大騒ぎになったこともあります。

鳥類

翼を使って飛ぶことができる鳥類は、移動力が高く、渡りなどによって荒川区にも多くの種類がやってきます。
特に冬には、多くのカモ類・カモメ類が隅田川や都立尾久の原公園、区立荒川自然公園などにやってきているのが観察されます。その他、冬鳥のツグミ、ジョウビタキ、シメ等も観察され、冬は荒川区の鳥が最も賑やかな季節だと言えるでしょう。
春には夏鳥のツバメやオオヨシキリなどが荒川区にもやってきます。
春・秋の渡りの季節にはキビタキなどの夏鳥も荒川区を通過していきます。
この他、キジバト、ムクドリ、カルガモ、サギの仲間などは、年間を通して荒川区で観察できる鳥です。
また、尾久の原公園等には秋から冬にかけてカワセミがやってきているようです。そからっと観察していると、ダイビングして公園の池の魚をとらえる様子も観察できるかもしれません。

爬虫類

荒川区では、カナヘビやヤモリなどの小型のトカゲの仲間、カメの仲間の他、大きなヘビのアオダイショウが登場して驚かされることもあります。
かつては小さなトカゲ類も当たり前のようにいたのかもしれませんが、今ではカナヘビもヤモリも東京都レッドリストで絶滅が危惧される動物として選定されています。アオダイショウも準絶滅危惧種として選定されています。
カメの仲間としては外来種のミシシッピアカミミガメが最もよく見られます。

両生類

荒川区では、アマガエル、アズマヒキガエル、トウキョウダルマガエル、ウシガエルの4種類のカエルが確認されています。
アマガエルは尾久の原公園や荒川区役所の周りなどで、春から初夏にかけてゲコゲコゲコ・・・と大きな声で鳴いているのが観察されます。
アズマヒキガエルは、尾久の原公園、荒川区役所の周りなどで、春から秋にかけて夜間にノソノソと出てきている様子が観察されます。
トウキョウダルマガエルは稀に尾久の原公園で声や姿が確認される程度で、数は少ないものと思われます。
ウシガエルは尾久の原公園の池などで、ボーッ、ボーッと太い声で鳴いていたり、大きなオタマジャクシが泳いでいたりするのが観察されます。

魚類

荒川区の北部を流れる隅田川は、淡水と海水が混じり合う汽水域と言われる場所で、コイやギンブナなど主に川や池に住む魚と、スズキやボラなどの主に海に住む魚とがいっしょに観察されます。夏から秋にかけては、マハゼを狙う釣り人の姿も見られます。
区内の池ではモツゴなどの小さな魚が観察され、サギ類やカワセミなどの鳥の餌にもなっています。

昆虫類

昆虫は一般に体が小さくて比較的狭い場所でも生息できるものも多いこと、翅で飛んで移動できるものが多いことにより、街の中でも意外に多くの種類に出会うことができます。例えば、庭に植えられた植物、街路樹、道端の雑草など都市の植物を利用しているチョウの仲間は、特に昆虫観察をしていなくても、普段道を歩いている時にも特に目立つ存在です。ナミアゲハ、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、モンキチョウ、イチモンジセセリ、ヤマトシジミなどが特によく出会うチョウです。
区内の公園等の水辺では、トンボの仲間もよく観察されます。ギンヤンマ、シオカラトンボ、ウスバキトンボ、ショウジョウトンボ、イトトンボの仲間などが特によく出会うトンボです。
夏から秋の夜等にはエンマコオロギ、カンタンなどのコオロギの仲間が鳴く声が観察される他、公園等でセミの羽化を観察することもできます。
この他、ハチの仲間、コガネムシの仲間など観察される種は多く、確認されているものだけでも数百種類になります。

クモ類

クモ類は足の数が多いなどのせいか、一般に気味悪がられることも多い動物ですが、他の昆虫等を食べてバランスを取ったり、鳥などに食べられて自らが餌になったりするなど、生態系の中で重要な役割を果たしています。
荒川区内では、特に大きな網をはるのが目立つクモとして、ジョロウグモ、オニグモ、ナガコガネグモなどがいます。
網をはらないクモとしては、ハエトリグモの仲間などがいます。

底生動物

隅田川や公園の池などの水中には、魚以外のエビやカニの仲間などの生きものも暮らしています。特によく出会う目立つ存在はクロベンケイガニとアメリカザリガニです。
クロベンケイガニは泥底の環境を好み、隅田川沿いのヨシ植栽場所や瑞光橋公園などで春から秋にかけて多く確認されます。
アメリカザリガニは全国的に広まってしまった外来種で、ザリガニ釣りの対象としてもよく知られます。荒川区では都立尾久の原公園の池などで観察されます。


コガモ


ユリカモメ


ジョウビタキ


シメ


オオヨシキリ


カワセミ


ヤモリ


アズマヒキガエル


モンキチョウ


アブラゼミ(羽化したところ)

kantan2
カンタン

 

こちらの記事も読まれています

お問い合わせ

環境清掃部環境課環境推進係

〒116-0002荒川区荒川一丁目53番20号

電話番号:03-3802-3111(内線:482)

ファクス:03-5811-6462

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?