荒川ゆうネットアーカイブ
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荒川区再発見5「西日暮里」

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7. 竹工芸 翠屋
外観







「一輪挿し」と「バッグ」「一輪挿し」と「バッグ」
第46回日本工芸展 NHK会長賞 花籃「萌芽」
  第46回日本伝統工芸展
NHK会長賞 花籃「萌芽」
 「竹工芸 翠屋(みどりや)」は、江戸の伝統を受け継ぐ、100年3代に渡る「花籠(はなかご)」のお店です。花籠とは、お花を摘み入れる竹かごのこと。竹の選別に始まり、竹割り・染色・編み上げの全行程を隣接する工房にて行っており、この技術は二代目・武関翠月(ぶせき・すいげつ)さんの代に荒川区の無形文化財に指定されています。

 今回お話を伺った三代目・翠篁(すいこう)さんは2代目と共に制作に励む傍ら、日本伝統工芸展・伝統工芸新作展に昭和61(1986)年より毎年出品し、NHK会長賞や奨励賞を受賞するほどの腕前です。その出品作品は、官公庁や美術館などに収蔵されています。「竹は有機質の素材なので、竹と相談しながら制作を進めます。ですから、途中で予定とは形が違ってくることがあるんです」と翠篁さんは語ります。

 竹は日本産のものを使用します。寒暖・乾湿の差によって鍛えられ、弾力に富み、質が良いのだとか。発明王・エジソンが作った白熱電球のフィラメントも日本の竹だったそうです。また、昔の藁葺き屋根に使われて100年以上燻された「煤竹」を使うのが花籠の真髄なのですが、近年ではそれを入手するのが困難となってしまいました。

 お店での人気商品は、「一輪挿し」(2500円〜)と「バッグ」(31500円〜)。特に一輪挿しは、マンションの洋室にも合うと評判です。他にも「箸」(800円)、「耳掻き」(1000円)、「箸置き」(200円〜)、「おむすびかご」(2100円〜)などの多種多様な商品がズラリと並びます。これは、竹という素材の良さを広めるべく、自分たちだけでなく他の竹細工職人の作品も販売しているためです。また、近年ではアメリカで人気が高まりつつあり、翠屋の花籠を購入するために来日する海外のお客様もいるのだそうです。

 芸術的な伝統工芸のお店ですが、気取ったところはありません。北海道のお客様から届いた白いスズランの花や、近所の方の庭で咲いた花が花籠に優しく活けられている様子が印象的でした。
●所在地:荒川区西日暮里3-13-3
●電話:03-3828-7522
●営業時間:11時〜18時
●定休日:月曜
●JR山手・京浜東北・常磐線、京成本線日暮里駅下車徒歩5分

問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)
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