荒川車庫前下車、荒川車庫前の敷地内にある「都電おもいで広場」には都電全盛期を彩った往年の名車2両が展示されています。 昭和37年製造の旧7500形は、当時都電としては珍しい2つ目のライトが特徴です。引退前の数年間は主に朝のラッシュ時の通学輸送に活躍し「学園号」の愛称で親しまれました。 天井に取り付けられた扇風機や木製床、路線図など、車内は当時の懐かしい雰囲気に満ちています。 運転設備も自由に触れることができ、開場日は多くの子供達が集まり人気があります。
昭和29年製造の5500形(5501号車)は「PCCカー」と呼ばれるアメリカの最新技術を導入して作られた車両で、独自の流線型の車体で低騒音・高加速の高性能を誇りました。 車内は都電ギャラリーとして改装され都電に関わるモノクロームの写真を展示しています。
都電荒川線の新しい顔、えんじとクリームの配色が目をひくレトロ車両は、昭和初期の東京市電をイメージして作られました。 ダブルルーフ(二重屋根)や丸窓、飾り柄などが施された外観はシックで落ち着いた印象です。 車内は木目調で統一され、真鍮風の手すりや半間接照明がゆるやかな時間をつくり出し、ゆったりとくつろぐことができます。 区民が大切にしている沿線のバラがシートの図柄になっているのも嬉しいですね。 車両は省エネのVVVFインバータ制御や速度制御装置を装備した最新型です。
荒川二丁目下車、三河島水再生センター(三河島処理場)は 大正11年3月に運転を開始した 日本初の近代的下水処理施設です。現在も荒川区・台東区の全域、文京区・豊島区の大部分等を担当し、約40万t/日の下水を処理しています。 平成11年まで稼働していた「旧主ポンプ室及び関連施設」は重厚なレンガ造で昭和15年に東京都指定有形文化財(建築物)に認定されましたが、さらに本年 (平成19年) に国の重要文化財の指定を受ける答申が出され話題になっています。 赤いレンガと周囲の庭園が見事な景観を作りだし、まるで迎賓館のような趣があります。 また旧主ポンプ室には作業員が待機する部屋や浴室などもあり、そのレトロな雰囲気は、映画やドラマの撮影場所にも利用されるそうです。
荒川一中前下車、三ノ輪橋まで続くジョイフル三ノ輪商店街は約465mの通りに100以上の日常生活を支える魅力的な専門店がひしめきあっています。とくに夕方の買い物時間帯は、あふれるばかりの人々で賑わいます。 昭和の雰囲気を残した、商店街らしい気さくさと安さが魅力で、区外からも多くの人が訪れます。 区では、商店街ルネッサンスを推進し、みんなが笑顔になれる「しあわせ通り」を目指し、商店街の活性化に取り組んでいます。頑張るみんなの商店街、そこには、古くからあった魅力と賑わいがあふれます。
関東の駅百選に選ばれた三ノ輪橋停留場もレトロ調にリニューアルしました。 レトロなイラストのブリキ看板や往年の名優が出演した 映画ポスターが飾られ昭和のイメージが広がります 夕方になるとガス塔風の照明が灯り家路に急ぐ人を優しく見守ります。昭和を感じる「都電荒川線」あなたも小さな旅を楽しんでみませんか。