更新日:2020年6月17日
あらかわ区議会
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盲導犬を連れた目の不自由な男性が、東京都内地下鉄の駅ホームから転落し、電車にはねられ死亡した事故が、視覚障害者や関係者に対し、不安と衝撃を与えています。視覚障害者にとって駅ホームは「欄干のない橋」に例えられるほど危険な場所であり、防止策の遅れで痛ましい事故が繰り返されています。日本盲人会連合のアンケート調査(2011年、有効回答252人)では、約4割の視覚障害者がホームからの転落経験があり、約6割が転落しそうになったとあります。
また、一般の人も含めたホーム転落件数は2009年の2,442件が2014年に3,673件へと増加しています。
転落防止策として有効なのが、ホームドア・ホーム柵の設置です。国土交通省の検討会も「視覚障害者の転落を防止するための設備として非常に効果が高く」と整備促進の重要性を説く報告書(2011年)をまとめています。しかし、全国に約9500ある駅のうちホームドアの設置がある駅はわずか665駅です。国土交通省が2020年を目標に優先設置を求めている10万人以上が利用する約250駅では、3割程度の77駅にとどまります(2016年3月現在)。
危険な事故をこれ以上広げないためにもホームドアの設置の遅れを解決することが急がれます。障害の有無にかかわらず、誰もが命の危険にさらされることなく安心して利用できるよう、公共交通機関の整備を最優先にしていくことが政治の大きな責任です。
よって、荒川区議会は、政府に対し、ホームドア等の整備が加速するよう必要な手立てをとることを求めます。
内閣総理大臣・国土交通大臣
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