更新日:2020年6月17日
あらかわ区議会
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菅谷元昭(自民党)
区の調査によれば、区内事業者の経営者の約7割は60歳代以上で、そのうち約3分の1が廃業を予定している。区内事業者の後継者育成を計画的に進め、承継後も経営安定化に向けた支援継続が重要である。また、事業終了せざるを得ない区内小規模事業者にも、実情に即したきめ細かな支援が必要だと考えるが、区の見解を問う。
区は、事業承継セミナー開催や相談体制を充実するとともに「事業承継支援融資」を創設し、若手事業者に対しては「あらかわ経営塾」で支援している。また、来年度は2名の「人材確保コーディネータ」を増員する。事業終了の際は、情報提供や専門家による相談体制の充実に努める。
区では我が党の要望を受け、区内小規模事業者の経営力強化につながるよう製造事業者の設備投資等の補助を開始し、国等と併用可能な補助金とした。その後も支援内容のブラッシュアップを行っている。そこで、小規模事業者経営力強化支援の補助金交付状況と区の見解を問う。
現在、92件、約7千万円の補助金を交付している。このうち事業承継に関する特例枠は19件、約3千6百万円の交付を行っており、区内事業者の次世代への承継を強く後押ししている。事業承継、経営革新等の特例枠の設定が、小規模事業者の経営基盤強化や事業承継に効果的であると認識している。引き続き、区内企業のニーズを踏まえ、きめ細かく対応する。
東京オリンピック・パラリンピックを控え、「俳句のまちあらかわ」として国内外から多くの方が訪れる誘客の取り組みをすべきと考える。また、俳句のユネスコ無形文化遺産登録に向け、区も積極的に支援すべきと考えるが、区の見解を問う。
区では、あらかわ俳壇や英語俳句教室等、俳句事業を積極的に展開している。来年度は「芭蕉の大橋渡り」のほか、フォト俳句コンテストの実施等、荒川区らしい俳句事業を行う。また、本年4月には「第一回俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会」が荒川区で開催予定であり、無形文化遺産登録に向け積極的に取り組む。
ゆいの森あらかわが、いよいよ開館となる。俳句のまちあらかわ推進プロジェクトの一環として、施設内に現代俳句協会から俳句資料の寄贈を受ける等、現代俳句センターとして資料を収集すると説明があった。今後、どのような資料を収集し、事業を展開していくのか、区の見解を問う。
ゆいの森あらかわ内のこのセンターは、寄贈資料や区の所有資料のほか、海外の俳句関連書籍等、公立では全国屈指の俳句関連資料を有する図書館となる予定である。開館後は俳句講座や俳句講演会を開催する等、俳句文化の振興に努めていく。
荒川ふるさと文化館では、区内の伝統工芸技術を保存継承し、広く区民に紹介する様々な事業を行っている。文化館の郷土学習室を伝統工芸ギャラリーとしてリニューアルする目的とどのような内容の展示や運営になるのか、区の見解を問う。
東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据え、荒川区の伝統工芸技術の素晴らしさを知っていただく常設ギャラリーをこの春、開設する運びとなった。ギャラリーでは、伝統工芸品の展示や販売、伝統技術の実演等も行う予定である。
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