更新日:2020年6月17日

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「あらかわの心」推進運動

はじめに

次代を担う子どもたちが未来を信じ夢を育み、希望に向かって努力する人間に成長してほしいという思いは、だれもが持つ共通の願いです。

大人社会の風潮が子どもたちに大きな影響を及ぼしていることが指摘されており、希薄化しつつある倫理観や正義感、思いやりや奉仕、助け合いの心の回復を図り、大人が良い手本を示す社会づくりを進めていくことが、今、求められています。

荒川区には、郷土と地域を愛し、人を思いやる温かくやさしい心が受け継がれてきました。子どもたちの未来のために、この「あらかわの心」を、私たち大人がさまざまな実践を通して、明日の世代につないでいきたいと考えます。


「あらかわの心」推進運動シンボルマーク

「あらかわの心」推進運動のめざすもの

戦後、わが国では、経済の繁栄による物質的・金銭的な豊かさが追求される中で、規範意識が薄れ、社会的な責任よりも権利意識が優先する自己中心的な考え方が広がりました。このような意識構造の変化は、大人社会の風潮を反映する子どもたちの態度や行動に表れ、倫理観や正義感を失った青少年の問題行動や、社会ルールを守れない子どもたちの増加などの問題が生じています。

「あらかわの心」推進運動は、こうした状況を改善していくために、私たち大人が手本となり、個人の価値観や生き方の相違を超えて互いを尊重し、共に生きる地域社会を築いていくことをめざします。

荒川区では、平成14年から、区民が中心となって「豊かな心を育む荒川3つの行動プラン」を推進してきました。これまで、家庭をはじめ、学校、地域において、あいさつ運動や自転車運転免許証講習会、救急救命講習会などの取り組みが活発に行われ、区内の各地域に運動の輪が広がりました。

そこで、これまでの成果を踏まえ、さらに広い視点に立って、運動をより一層推進するために、「あらかわの心」推進運動~心をつなぐ5つの取り組み~を取りまとめました。

「心をつなぐ」という言葉は、私たちのまちに息づく、地域を愛し人を思いやる温かくやさしい心を、親から子どもへ、孫へとつなぐとともに、地域においても、隣人から隣人へとつなぎ、広げることにより、「あらかわの心」を、荒川区の現在から未来へと伝えていくことを意味しています。

私たち区民一人ひとりが、大人も子どもも地域社会の構成員としての自覚を持ち、5つの取り組みの実践をとおして、互いに助け合い支え合う地域社会を実現していきましょう。

なお、「あらかわの心」推進運動区民委員会では、楽しみながら「あらかわの心」推進運動の内容がわかる「あらかわの心」カルタを発売しています。(児童青少年課で1個500円で発売しています)

「あらかわの心」推進運動 3つの視点

「あらかわの心」推進運動では、次の3つの視点に基づき、取り組みを進めていきます。

まず大人が行動する

子どもたちが自分自身も他人も大切にし、周りの人との関係を築き、社会の一員として成長していくためには、手本となる大人の行動が大切です。まず、大人が自らを省みて、子どもたちの手本となる行動を起こすことが必要です。

大人が子どもと一緒に行動する

子どもたちは、大人と一緒に行動することにより、その行動の持つ意味を身をもって理解し、社会ルールをはじめ、倫理観や正義感、自分を律すること、思いやりの心、命の大切さなどを学びます。子どもたちが実際に行動を起こすために、大人が子どもに積極的に働きかけ、一緒に行動することが必要です。

地域ぐるみで大人が子どもたちを見守り育てる

子どもの非行につながりかねない問題行動を発見したり、子どもが被害者・加害者になる事件を未然に防止したりするためには、地域の大人たちが子どもたちの現状をしっかりと認識し、子どもたちに声をかけ、地域で子どもたちを見守り育てることが必要です。

「あらかわの心」推進運動の取り組み 心をつなぐ5つの取り組み


子どもたちのイラスト

「あらかわの心」推進運動では、次の取り組みを「心をつなぐ5つの取り組み」として推進していきます。

笑顔であいさつしよう

周りの人とのかかわりの基本であるあいさつが、相手の心に届くように、家庭はもちろんのこと、保育園や幼稚園、学校や地域で、大人も子どももあいさつを交わし合う運動を区民全体で展開します。

行動例

  • 一日は「おはよう」で始め、「おやすみ」で終わらせよう
  • まず大人からあいさつしよう
  • あいさつをされたら、元気にあいさつを返そう
  • 名前を呼ばれたら「はい」と返事をしよう
  • 地域ぐるみであいさつしよう

きまりを守ろう

社会の決まりや約束を守ることは、他人との信頼関係を築き、維持するための基本です。家族で話し合って家庭の決まりごとをつくり、地域では、大人が子どもたちに関心を持ち声をかけ、小さなルール違反や非行につながりかねない問題行動も見逃さないようにします。

行動例

  • わが家のきまりを持とう
  • 規則正しい生活習慣を身に着けよう
  • 迷惑をかけたらきちんと謝ろう
  • よい行いはみんなでほめよう、悪い行いは叱ろう
  • 目上の人を敬おう
  • 交通ルールを守ろう
  • 自転車を放置しない
  • ごみや空き缶を投げ捨てない

思いやりを持とう

私たち一人ひとりは、大勢の人たちに支えられ生活しています。他人への思いやりや感謝の心を持ち、相手の立場に立って考えることや、自分の住むまちを愛することは、温かな人間関係を築き、地域社会を豊かなものにするとともに、自分自身の充実感を高めることにもつながります。

行動例

  • 心から「ありがとう」、「ごめんなさい」を言おう
  • 相手の立場で考えよう
  • 思いやりのある言葉づかいを心がけよう
  • 子どもに家の手伝いをさせよう
  • 近所づきあいをしよう
  • 地域のお年寄りと交流しよう
  • 電車やバスで、お年寄りに席を譲ろう
  • 障害のある方を理解しよう

いろいろな体験をしよう

スポーツやボランティア等、さまざまな体験を通して、目標を持ち努力することや失敗を恐れずチャレンジすることの大切さ、達成感などを実体験します。また、チームワークの中での競い合いや協力の必要性を学び、がまんすることや失敗を次の体験に生かすこと、そして命の大切さなどを学びます。大人も子どもと一緒に体験することを通し、共感したり感動を分かち合ったりすることで、互いの理解を深めます。

行動例

  • 子どもに仕事の体験をさせよう
  • 動植物の世話をしよう
  • 地域の行事に参加しよう
  • ボランティア体験をしよう
  • 自然体験をしよう
  • スポーツで体と心を鍛えよう
  • 芸術に触れて感性を磨こう

見守り、声をかけよう

子どもたちを非行や犯罪、あるいは虐待から守るために、地域の大人が子どもたちの顔を覚え、知り合い、声をかけ、地域ぐるみで子どもたちを見守り、育みます。

行動例

  • 家庭で子どもと話そう
  • 近所の子どもの顔を覚え、声をかけよう
  • 近所の子どもの相談にのろう

「あらかわの心」推進運動の推進体制

「あらかわの心」推進運動~心をつなぐ5つの取り組み~は、区内の80以上の団体が参加する区民委員会により推進していきます。具体的な推進方針や計画を実施していくために、区民委員会に幹事会を設置しています。

問い合わせ先

〒116-8501 東京都荒川区荒川2-2-3
児童青少年課青少年育成係
電話:03-3802-3111 内線3833
ファクス番号:03-3802-3174

子育て支援部児童青少年課
(「あらかわの心」推進運動区民委員会事務局)
Eメール:arakoko@city.arakawa.tokyo.jp

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お問い合わせ

子ども家庭部児童青少年課青少年育成係

〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎2階)

電話番号:03-3802-3111(内線:3833)

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