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更新日:2020年6月17日
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おおたわ史絵氏
毎日を健やかに過ごすために、私たちができることは何があるでしょう今日はストレスについて考えてみたいと思います。
“ストレスのない生活を心がけましょう”
よく言われることですね。
ストレスっていったい何者なのでしょう。
じつは私たち人間の暮らしは、ストレスとは切っても切れない関係にあります。
たとえば季節による暑さ寒さも一種のストレスですし、周囲に溢れている生活音もそう。
満員電車で見知らぬひととくっついて通勤することや、仕事で上司に注意を受けること、どれもこれもがストレス材料です。
つまりざっとこれらを並べてみるとわかるように、精神的な不快感だけでなく体が感じる何気ない変化などありとあらゆることがストレスになり得るわけです。
では、こうしたストレスをすべて排除したらどうなるでしょう。
極端に言えば、毎日同じ温度の部屋にこもり、防音設備で外界の音もシャットアウトします。
当然仕事も辞めて、通勤もわずらわしい人間関係もゼロになったら。
さぞや快適なストレスフリーライフが待っていると思いません。
いやいや、それが正反対。
こんなことをしたら、すぐさま心身ともに病んでしまうのですよ。
はて、これはどうしたことか。
つまりは人間にとって、ある程度のストレスは必要だということなのです。
機械と違って、周囲の環境の変化もなくてはならないもの。
ようするにストレスはありすぎてもダメ、なさすぎてもダメ。
ちょっとあるくらいがちょうどいい、ということです。
意外ですね。
これを踏まえたうえで、日々の暮らしを充実させるためにできること。
それは、それは「頑張れば叶いそうな目標をつくること」です。
今年一年かけて資格試験にチャレンジするとか、週に一回は運動する日をつくり大会出場を目指すとか、どんなことでもかまいません。
大切なのは、やたらと大きすぎるムリな目標を打ち立てないということ。
あくまでも努力によって手の届きそうなところにある目標が好ましい。
これによって頑張る意欲が湧いてきます。
そして、それが達成できたあかつきには、目一杯の称賛を自分に与えることも忘れてはなりません。
家族や仲間がほめてくれれば、なおベター。
なぜなら脳にとって称賛は最上級の快感だからです。
人間は努力をして、それをほめてもらうことで幸せを感じる動物です
このふたつが満たされていればメンタル面も大変安定してきます。
だからこそ一人ぼっちでは生きにくいのですね。
仲間がいて家族がいて、ほめてほめられて初めて笑顔になれるのです。
たくさんの患者さんを診てきて教えられたこと、それは「健やかなひとはいい笑顔をしている」これに尽きると思うのです。
みなさんにも笑顔の日々が続きますように。
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