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7. 流体力学 |
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店長の前野重雄さん |
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有名選手のサインボール |
「流体力学」は、テレビ東京「なんでも鑑定団」をはじめとして数々の番組に出演し、スポーツ用品などの鑑定をされている前野重雄さんのお店。ショーウィンドウには「突撃! となりの晩ごはん」のしゃもじや「ターミネーター」のシュワルツネッガーのマスク。ここはスポーツ用品店のはずでは?と不思議に思いながら店内に入ると、そこには壁と天井全てを埋め尽くす、スポーツ関連に留まらない商品がズラリと並んでいます。
「個人商店は、その店主の頭の中にあるものを売るのが正しいと思う」と語る前野さん。お母様が営まれていた婦人靴店を継ぎはしたが限界を感じ、1970年代後半から自分の好きなものだけを販売することにしました。まずはアメリカのメジャーリーグの、止め具の付いていない「キャップ」(3000円)。これを初めて日本で販売したのは前野さんですが、現在では日本に普及したので、もうすぐ取り扱いを中止するのだそうです。今のイチオシ商品は軟式野球のグラブ「軟式革命」(27000〜29000円)。前野さんと伝説のグラブ職人・江頭重利さんとの共同開発商品で、プロの硬式野球の選手がわざわざ買いにくるほどの優れものです。
商品は、選手が使っているのと全く同じもので、レプリカやファン用のグッズではありません。更に、前野さんの真骨頂、選手が実際に使用した、マニアが泣いて喜ぶ貴重なグッズもありますが、大切にしてくれる人にだけ買ってほしいということで、目立つところには陳列されていません。アメリカのバイヤーの中でも、このレアグッズを手に入れる前野さんの腕は5本の指に入ります。情報収集が一番大切で、そのグッズにまつわる様々なエピソードごとお客様に提供しているのだそうです。レアグッズは主に流体力学web siteの通信販売にて取引されています。
ショーウィンドウの
某有名スターのマスク |
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また、出会いのなかで親しくなったなった日本の野球選手や芸能人から譲ってもらった品は、オークションでの売り、全て「MAKE A WISH OF JAPAN」に寄付をしているとのこと。出会いを大切にし、次の縁に繋げる、前野さんの荒川っ子気質を感じさせます。「寄付したお金を間違えて利益に計上されて、税金をとられちゃったこともある。もう時効なのでお金は戻ってこない(泣)」と苦笑い。
ショーウィンドウにはターミネーターのマスクがありますが、5月末には映画『13日の金曜日』の監督特注のジェイソン像が登場します。町屋でジェイソンに会える、という痛快さがたまらないのだそうです。町屋をこよなく愛している前田さんは「町屋には猫が多いけど、近づいても逃げないでしょ。動物と人間の距離が近い街は、人が温かい。町屋を離れることはできませんね」と語ります。
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今のイチオシ商品
軟式グラブ |
メジャーリーググッズ、ハリウッドの芸術品などなど……「流体力学」というお店は、単なるスポーツ用品店ではありませんでした。最後に、前野さんからひと言。「最初に“見学に来ました”とおっしゃって下さるなら、いつでも観光にいらして下さい。大歓迎です」 |
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●所在地:〒116-0001 荒川区町屋2-2-3
●電話:03-3895-8490
●ホームページ:http://www.ryutai.com/
●定休日:火曜日
●営業時間:12時から18時まで
●東京メトロ千代田線・京成線町屋駅及び都電荒川線町屋駅前停留所下車徒歩2分 |
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問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)
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